第9号  1998,9,1(火) 東京のある小学校 5年2組

「20世紀を駆け抜ける」 インターネットバージョン


「先せーい」

 遠くで私を見かけた子が大きな声で呼びかけてくれました。
 プールへ見学に行くと、子どもたちが寄ってきて次から次へと留まることを知らぬように話しかけてくれました。
 あーやっぱり子どもはいいなあ、と実感する瞬間です。子どもたちの葉書にも、いっぱいお話しすることがあるよなんて書いてあると、今まで我慢していることも多かったのだろうなと不憫に思うことさえあります。
 2学期はそんな思いをさせないように、楽しいことをたくさんできたらいいなと考えています。



「先生、恥ずかしがらなくていいよ。」

 たくさんもらった葉書の中で学校の様子や子どもたちの気持ちをくみ取ることができました。
 そんな葉書の中に、
「先生、手術したんだから、どんな服を着てきても笑わないからね。」とか
「先生、髪の毛を切ったって恥ずかしくないよ。恥ずかしいから学校に行くの嫌だなんて思わないでね。」
などの文を見つけると、子どもの優しさというより、人としても思いやりのようなものを感じてとても嬉しかったです。
 勿論、どの葉書にも「早く元気になって学校に来てね。」と書いてあったのが大きな励みになったのはいうまでもありません。
 教員をしていて良かったと実感するひとときです。



ご心配をおかけしました。

 思いもかけず長い休みになってしまって、その間、ハッキリとした担任のいない状態で本当にご不便をおかけしたことと思います。
 でも○○教諭はじめ学校の職員の協力のおかげで無事に1学期を終えることができたようで、私もホッとしています。
 休み中は、お見舞いのお花を贈って頂いたり、励ましのお手紙を頂いたり、色々とお気遣い下さり本当に有り難うございました。
 おかげさまで、その後は順調で、もう日常生活には何ら支障のない程に回復しました。ただ、直ぐに元のように動けるとは思いませんが、子どもたちに助けられながら毎日を過ごしていきたいと思います。
 まだまだご迷惑をおかけすると思いますが、子どもにはなるべく不自由な思いをさせないようにしていきたいと思っています。



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