第92号  1996,2,3(土) 東京のある小学校 2年1組


「のびのび」インターネットバージョン


優しい・・・

ある日その1

 郵便局の準備で、模造紙にポスターを書いてた時。
 それをまたぐように飛び越そうとして失敗。芦を滑らせて、模造紙の間際まで転んできた子に、
私「何してるの。こんな狭いところを通らなくてもいいでしょ。破ったらどうするの。」
まわりの子ども「大丈夫?怪我しなかった?」

ある日その2

 姿勢が悪くて牛乳を落としてビンを割ったとき。
 私、ぎっとにらんで小言。「ちゃんとしてないからよ。」
 まわりの子「手で拾ったら危ないから雑巾を使うんだよ。」
 そうやって拾ったビンのかけらを教室のゴミ箱に捨てようとした子に、
 私「ダメダメ。燃えないゴミは別に捨てるんでしょ。しょうがないなあ。」
 まわりの子ども「主事さんの所へ持って行くんだよ。」

ある日その3

 またまた給食の準備中。日直の台にいい加減に立っていて倒れた子に、私「危ない。給食台にぶつかったらどうするの。気をつけなさい。」
まわりの子ども「痛くなかった?」

 そう、私はつい注意する方へいってしまうけれど、子どもたちはまず友達の身を心配してあげるのです。
 本当は、私がそうしてあげなければならないのに。
 この天性とも言える優しさ、大事に持っていて欲しいですね。

 こう書くと、子どもたちはみんなとても優しくていい子のようですが・・・・

ある帰り

A「ねえ、今日遊ぼうよ。」
B「だってC君と約束しているから。」
A「いいじゃない、僕も入れてよ。」
B「C君、A君も一緒でいい?」
C「やだ。」
A「お願い。入れてよ。」
C「やだ。Aを連れてくるならBとも遊ばない。」

 B君、頭を抱えてしまいました。似たようなケースは、女子にもあります。

ある授業中

A「先生、Bはカンニングした。」
A「先生、BがC君をいじめた。」
A「今日B君が嫌なことをした。」
A「B、うるさい」
 隣の席というわけでもないのに、1日のうちに何度も言いつけに来るのです。その子だけを敵のように見ているのか次から次へとあら探し。最後には、言いつけに来る本人が注意されます。気が合わないというのがあるようです。


 木曜日に誕生会をしました。新しい計画係の仕事です。

「サッカー」と「ドッジボール」と「だるまさんが転んだ」をしました。
終わってから「つまらない」と言った子がいました。帰りの会にも同様なことを言うので、
「それはおかしいよ。だって、今度のことは、計画係が勝手にやったんじゃなくて、ちゃんと学級会にかけて、みんなで相談して決めたんだよ。みんながやりたいって言うのをやったんだから、つまらないって言っちゃ、計画係が可哀想だよ。」と言ったら、賛同してくれる子がたくさんいて、発言した子も、「そうだね。」と言ってくれました。


 今、PTA総会の委任状がたくさん集まっています。都合がつかないのは仕方有りませんが、なるべく都合をつけて出席して欲しいと思います。
 そこで決まったことが、皆さんのPTA活動に直接関わってくるわけですから。


戻る 

このページに関するご質問ご感想等はここまでどうぞ