第94号  1996,2,17(土) 東京のある小学校 2年1組


「のびのび」インターネットバージョン


「バレンタインデー」に

男の子同士の会話
   「おい。チョコレートもらったか?」
   「いくつくらいもらえるかな。」

女の子の会話
   「誰にあげたの?教えて。」
   「先生。ちゃんとチョコレートあげた?いつもお世話になってる人には、義理チョコあげなくちゃいけないんだよ。」

 お菓子メーカーが始めたという【バレンタインデーにはチョコレート】というのがすっかり定着してしまったようで、2年生の教室まで入り込んでいます。
 これが高学年になると、それなりの意味を持って、結構大変。女の子が手作りの物を持ってきたり、あげたい男の子に拒否されたり。でも、先生達も、もらってニヤニヤしているから、男性にとってはいい日なのかも。
 私は誰にもあげません。もっぱら夫がもらってきたチョコレートを食べて、あとはつき合い上、おかえしを買いに行くという役割を果たしています。(これが馬鹿にならない)
 まあ、こういうお祭りのようなことに、のるにしろのらないにしろ、自分のポリシーを持って動いていればいいのかなと思います。意に反して、などというのが一番つまらないです。


『おかげさまで』

 2年生がこんな言葉を口にするとは思いもよらぬことでした。
「おかげさまで できました。」
「おかげさまで 終わりました。」
きっと覚えたての言葉なのでしょう。それを使いたくて使った言葉なのでしょう。
でも、今の自分の気持ちを表すのに、ぴったりの言葉だと思ったのでしょう。
 2年生が使うにしては、ちょっと早すぎるかなとも思いますが、(2年生はそんなこと気にせず、もっともっと思いっきりいろんなことをして欲しいと思うからです。)言葉を覚えるにこしたことはありません。

 でも、今すぐでなくていいですから、こういう『おかげさまで』という気持ちをもてるようになって欲しいなと思います。
 だって、人は自分で何でもやっているように思いがちですが、いろんな人の手を借りていることが、本当は多いんです。


『水入らず』

「先生、水入らずってどういうこと?」
「あー、テレビのコマーシャルか。親子水入らずってね。とっても仲がいいことだよ。」

「どうして、水入らずっていうの?」
「うーん。昔は、喧嘩をしている人を引き離すのに、水をひっかけたんだよ。」
「あっそうか。そんな水なんかいらないくらい仲がいいっていうことなんだ。」
「そうそう、そういうこと。」(と、とりあえずはお茶を濁しましたが、本当のところはどうなんでしょう。語源は?)


『おぼえてないなあ』

 先日、給食のリフトが故障して、食器類を給食室まで運んで片づけました。
その途中、
A「昔は、こうやって運んだんでしょ?」
私「そうだよ。」
B「そうだっけ。僕、覚えてないよ。」
(そう、みんなが生まれるずっと昔の話だもの)


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