第5号  1996,05,02(月) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


無事移動教室終わりました

 移動教室から帰ってやっと一息です。
 連休が入って、なかなかまとめができませんが、絵本のような形に仕上げたいと思っています。
 ページ配分としては[出発前][1日目][2日目][3日目][帰ってから]というような形で、それぞれの出来事と感想をまとめたいと考えています。
 それらはすべて印刷して文集にと思ったのですが、それぞれがかなりの枚数になりますので、抜粋してものでお届けしたいと思っています。

 それでは、先ず、私ふうの感想を。


[出発前]

 計画は春休みから始まりました。
 おおよそのルート、日程は、前回のを参考にとにかく素案作りです。そして、特別なことがない限り5年の担任が確定という段階で3人の相談。○○先生と挨拶もそこそこにプランを作り、その仮計画書を元に、鴫石先生に実踏に行ってもらうことになりました。
 何しろ、子供にとって最大の楽しみである移動教室が、クラス替えしてすぐに行われるのですから、こちらも不安がいっぱいでしたが、子どもたちも十分に楽しめるがどうか心配でした。でも、みんなが良かったと思えるものにしようということで3人の意見が一致し、それを第一に工夫をしました。ただ、もっと時間的に余裕が有れば、子供の意見を採り入れながら、もっと子どもを主体的に動かしたかったのですが、今回は残念ながら教師主導型になってしまいました。
 初めてのオリエンテーションは、ビデオを見せながらの説明です。が、反応が今一つ。今までのようなウワーという盛り上がりが感じられず、静かなままで終わりました。どうやって気持ちを高揚させていこうかというのが、3人の課題になりましたが、班や係の相談が進むにつれ、そんな心配は不要になりました。
 そして、準備完了、いよいよ出発を待つばかりとなりました。


[1日目]

 私が7時少し前に学校へ着くと、すでに登校している子がいました。待ちきれなかったのでしょうね。次々に元気に登校してきて、欠席者が一人もなく出発です。沢山のお母さん達が見送ってくださいました。学校でも驚いたのですが、バスの所にも沢山のお母さん方がいらしてびっくりしました。私の経験では最高の人出です。お母さん達にもかなりの不安があったのでしょうか。

 バスが動き出すと、すぐにバスレク係の△△君がマイクを握ってゲームを始めました。1時間くらい一人でやっていたでしょうか。疲れたと言いながら次々に楽しませてくれました。一番ノリが良かったのは、◇◇さんや□□さん、●●さん達の班でした。
 高速を下りる頃になると、富士山がくっきりと見え始め、バスの中は撮影会に変身です。満開の桜の花の向こうに真っ白な富士山。絵はがきのようでした。
 最初の観光地、氷穴。キャーキャー言いながら穴の中を探検してきました。氷の上で、時ならぬスケート大会も始まりました。

 そして、宿舎。予定より早くついたので、昼食を持って(注:この昼食は自宅からもってきたお弁当です)まずは忍野八海へ。以前は見通しも良くてゆったりできたのに、今は建物に囲まれてせま苦しい感じでがっかりしました。自然を売りものしているのに自然を壊している人間の矛盾。そのころから、「お弁当まだ?」「どこまで行くの?」「いつ着くの?」とうるさいこと。時間はまだ11時頃ですよ。朝が早かったせいかな。

 地層のよく見えるところで、待望の昼食です。そこで、一つ困った。トイレがないのにトイレに行きたいという子が・・仕方ないので、男子はその辺でしておいてと放り出して、女子は私の監視付きで物陰でさせました。その女子の曰く。「うー、気持ちよかった。こういうのも悪くないね。」

 宿舎へ帰ってからは、手紙書きや自由遊び。たっぷり自由に過ごしました。
 夜は、ドッジボール大会。クラス対抗でめでたくも第1位です。男子が圧倒的に強くて完勝でした。女子は応援合戦で完勝でした。よくまとまって声を枯らしていました。私は疲れが出てぐったりしていたら、「先生暗いですよ。みんなと一緒にちゃんと応援して下さい。」と怒られました。
 夜は、その興奮を持ち続けて、1組の女子が一番遅くまで起きていました。



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