第7号  1996,05,08(水) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


[帰ってから]

 楽しかったと言って帰って来た子どもたちを見て、忙しかった4月も報われました。

 この3日間、子どもたちを主体的に動かすことを念頭に過ごしてきましたが、いくらか期待に応える子が出てきたのが成果でしょうか。

 まず、班長。「先生達は指示はしないよ。」ということで責任を持たせましたが、日が経つに連れ、板についてきました。大きな声で注意しなくても、時間になると班員を連れて集合、整列ができました。1番自覚が見られるように成長したのは、この班長達です。
 次に食事係。最初の日こそ戸惑いも見られ、時間もかかりましたが、2回目からは、手順を覚えて手際よくできるようになり、やる度に準備時間が短縮されていきました。これなど、手伝いをさせると良いという見本のような物です。

 この子達、とても素直で言われたことはきちんとするのですが、まず、自分から行動をおこすということができません。それが少しずつできるようになって来つつあるかな、と思われた3日間でした。

 それにしても、本当に忙しい毎日でした。少しゆっくり休みたいと思っていながら連休は旅行。それが終わったら運動会の相談、練習開始。
 運動会が終わったら、今度こそ、ゆっくり、休みたい。


[作文書き始め ]

「さあ、先生も作文を書いたんだから、今度はみんなの番だよ。」ということで昨日からいよいよ子どもたちの思い出の作文書きが始まりました。

 構成は、私のと同じ、[出発前][1日目][2日目][3日目][帰ってから]というものです。書き方は、絵本形式で、写真やイラストなどを自由に入れて作り上げます。ただ、このような経験はないようなので、細かく説明しましたが、さて、どのような物に仕上がりますか。
 今回はとにかく仕上げるということを第一に考えることにします。

 これは、今週中に仕上げます。子どもによっては家でやってくるということで、用紙を持ち帰りました。どんな物ができあがるか、楽しみに待っていましょう。

 これで、富士学園関係は終わり。今は、10日の遠足に話が移っています。
 6年生と合同。しかも、初めてのアウトドアライフとでもいうのでしょうか、野外炊飯です。といっても、主食は持参しておかずを作るという程度の物ですが。
 肉類だけはこちらでそろえますが、その他の物は、各班で分担して材料を持ちよります。その際、少数の子に負担が偏らないように指導しています。
 現地では、かまど作り、火おこしから協力して仕事をします。おいしく食べられるといいです。

 と、こんなふうで、次から次にやることがあって、勉強は大幅に遅れています。でも、あわてるのは止めよう、というのが、私たち3人の一致したところです。今は、高学年の基礎作りを第一に、じっくりと取り組むことにしました。


高学年の基礎

 今やるべきことがわかること。
 自分で考えること。自分で判断すること。自分で実行すること。
 簡単に言えば、言われなくてもやるということ。
 決して操り人形にはなるなということ。


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