第8号  1996,05,14(火) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


遠足、無事終了

 当日の朝届くことになっていた肉が、8時を回っても届かない。焦燥の中でやっと手にした肉を急いで班長に持たせて出発しました。
 昨年は、電車の中で、乗客の方に怒鳴られたという事で、今年はしつこいくらいの注意がありました。そのお陰か、みんなよく気をつけて過ごしていました。

 でも折りもおり、季節は遠足シーズン。3つも4つもの学校が一緒に乗り合わせて正直騒ぐどころではなかったかも知れません。
 他の学校の2年生が降りたとたんに「あーうるさかった。」とこぼしていた子もいたくらいですから、一般の乗客にとっては災難としか言いようもありませんね。そんな中で、○○君がおばあさんに席を譲ろうとしたのですが、断られてしまって、「先生、○○君すごく恥ずかしそうに下向いてかわいそう」ということもありました。せっかくの好意、素直に受け止めて欲しかったです。

 さて、調理のほうは、大騒ぎしながら進みました。火おこしは、どのグループも上手にできました。鉄板の上に野菜や肉をのせるのももどかしいように食べる一方の子やせっせと世話を焼くばかりでなかなか食べられない子など様々でした。
 食事の後は川遊び、それぞれに堪能したようです。


どうして動かない? 動けない?

今まで立候補ですぐに決まったものといえば

計画委員(○○君)。男子の代表委員(●●君)。学級委員も(●●君)。 離任式代表(□□君・△△さん)運動会委員(通称U委員)(●●君・◇◇さん)。学年運動会委員(△△さん)応援団(◎◎君・□□君・◇◇さん)

 この人達の名前を見て、もう気付かれたでしょうが、同じ人たちなんです。
 ○○君も、本当はいろいろと立候補してくれているのですが、計画委員は、それでなくても忙しいので、重複を避けています。(本人はそれでもやりたいと言ってくれています。)

 つまり、うちのクラスはごく一部の人たちのやる気と奉仕によって成り立っているといっても過言ではありません。

 それ以外は殆どやる気がないのです。「責任が持てない」とか「塾が忙しい」とかの理由を並べたてます。でも、結局のところ、面倒なことはやりたくないというのが本音なのだろうと思います。(お願い・・・学校は4時までは何かしらある物と思って下さい。習い事はその後の時間にして下さい。)

 それでも、どうしても決めなければならない物があります。その中で、話し合いで承諾してくれたもの。
  女子代表委員(▽▽さん)。学級委員(◆◆さん)
推薦で無理矢理に決めてしまったもの。
  学年運動会委員(▲▲君)。
くじ引きで否応も無しに決めてしまったもの。
  応援団(■■さん)。

 授業中もそうなんですが、どうしてこんなにも面倒なことを嫌がるのでしょう。失敗をおそれるのでしょう。

 このあたりが、5年1組の集団としての課題のようです。

 これからの1年間で、少しは前向きな集団に変化していってくれたらいいなと、思っています。



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