第11号  1996,06,06(木) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


やっと終わった・・・

3月末から続いていた、毎日追われるような忙しさから、やっと解放される・・・

 それにしても「高東スポーツ大会」。
 初めての試みとはいえ、すべて子供に任せるのは、思った以上に疲れました。
 自分でやる方が、本当に楽でした。
 任せたからにはあまり口出しをしてはいけないと、委員の子達にアドバイスをしたり、教室で他の子の意識を高める話しかけをしたりするにとどまりました。
 それにしても、委員の子達はとてもよく活動してくれました。当日の指揮も含めて、すべてやり遂げました。それがとても大きな自信になっているようで、日常の生活の中にもそれが見られるようになりました。
 でもそれは、この子達だけではなく、それを見ていた他の子達にも乗り移ったようです。「来年は、U委員になって○○をやってみたい。」「来年は応援団の副団長になる。」とか、「今度は代表委員をやってみようかな。」等、前向きの発言が多く見られるようになりました。

 それにしても、「見守る」ということは、忍耐力をいかに必要とすることか、思い知らされた5月でした。

それが終わるとすぐに、言われました。
「先生、勉強遅れてない?」
「6月から頑張るから」
ということなのですが。

 とにかく勉強は遅れる一方でしたので、これからは、ちょっと宿題も増やして驀進です。  宿題といえば、もう高学年ですから、自学を当然としていますが、テストなどをすると愕然とします。
 今は、算数の小テストは、できるだけ毎日、漢字の小テストは、毎週金曜日という事で行っています。
 ことに、漢字は問題を教えてあるにも関わらず、点と言えるほどの点をとらない子が多くて、ガックリです。
 あまり勉強勉強と縛り付けたり、点数のみにこだわったりはしたくないのですが、今やらねばならぬ事だけは、きちんと身につけさせておきたいと思います。というのも、受験に失敗して後悔する子を何人も見てきたからです。(といっても、これは中学受験の話ではなく、高校受験の時のこと。先生の言ったことがやっとわかったよ、と言ってくれても後の祭りなんです。)

 ただ、この子達の人の良さ、友達と仲良くしようとする優しさは、きっといっぱい友達と遊んできたからだと思うと、その時間も奪いたくはないですね。
一番いいのは、昼間は思いっきり遊んで、夜、1時間ずつきちんと勉強するというパターンです。

 では、何をやればいいのかというと、まず第一は何と言っても復習。その日のことをもう一度やってみることがいいですね。
 次は、漢字。これは毎日欠かさずにさせたいことです。ただ、漢字を写すだけではつまらない場合には、視写を勧めます。そうすると文の書き方も一緒に身に付きますから。
 余裕が有れば、計算練習もしましょう。これは、数をこなせばこなすだけ、速くすることができます。ドリルを何度も活用して下さい。

 また、家庭学習用のノートは、学校用とは区別した方がいいです。1冊にすべての教科をやっても構いません。

 塾へ行かせてくれないからできない、と言う子もいますが、それ以前に自分でやる意欲がなければ、水際へ連れて行かれたロバと同じ事です。


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