第12号  1996,06,11(火) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


「えっー。たった1時間でいいの?」

 子供のマンガふうに言えば、「な、なにっー。そんな馬鹿な。」というところでしょうか。そんなに、「たった」何て言うほど、家での勉強やっていたの?
 だとしたら、1時間なんて、まずいことを書いてしまった・・・
 でも、前回の漢字のテスト、落第点(90点未満)をとったら残り、と言ったら、何と、大部分の子が合格。なーんだ、やればできるんじゃないか、とホッ。
 これからも、怠らずに努力して下さい。


「えっー。またー。」

 いくら、形ある物はいずれ壊れる物とは言っても、これじゃあんまり・・・
 気温の観察に使っている棒温度計。1本、2本のうちは、まあ仕方ない、で済んでいたのに、3本、4本となるうちに、顔がひきつり、5本、6本ともなれば、小言の一つも言いたくなり、この頃になると「落とした。」「ぶつけた。」と平然と言うのも、カチンときたりして。
 20本程度使用のうちにこれだけの数ですから。もうちょっと気をつけてくれればいいことなのに。


《5年生ともなれば、こんな風に考えられるのです。》
       −−−−−以下児童の作文2編−−−−−

まちがいを 学校の宝にしたい

「なかなか手があがらないなあ。」
 友達のこんな言葉に、私は、ふと気がついた。
「そういえばあがっていない。4年の時は、間違いをおそれずどんどん挙手してたのに。」
 でも、まあ、人によるだろうと、関係ないかというちょっとした気持ちであまり深くは考えなかった。でも、ある言葉を思い出した。「積極的。」これだ。今の私にも、みんなにも、これが足りないのだ。そこで、私は、
「間違いをおそれるのは、せっかくの意見の宝をひとりじめにして、かくしていることになる。」
と、考えた。
 早速、私は、このままじゃいけないと思って、積極的に手をあげることを心がけている。そして、これからは、みんな間違いをおそれず、学校の宝を、間違いを恥ずかしがらないようにしたい。


こんな学校にしたいな

 ぼくは、自分たちだけで、いろいろなことにチャレンジする学校にしたいと思います。
 なぜなら、今年はじめてやってみた「スポーツ大会」が楽しかったからです。そして、他にもできることがないかと、考えました。「学芸会もできるな。」などといっしょうけんめい考えました。
 来年も、自分たちの力でいろいろやってみたいです。高学年として、こんなことを考えました。それは、「先生に全部任せないで、みんなで協力して一つのことを作り上げたい。」ということです。
 だから、みんなも、このようなことを考えて下さい。そして、実際にやってみましょう。


 国語で、はっきりと自分の主張を織り込ん作文を書きました。
 次号からもいくつか紹介します。



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