第24号  1996,10,29(水) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


家庭科の袋作りが終わりました

 できあがった作品は、本日返しますので、見てあげて下さい。また、手直しした方がよいと思われたところは、手直しして、今後使って下さい。
 とにかく大変でした。糸を通すのもままならないという子から、玉止め、玉結びすら、未だにできずに、「先生やってよー。」という状態の子まで・・
 早く終わった子は先生になって、という私の悲鳴に近い願いに応えて、何人もの子がお助けをしてくれました。最後の頃には、見かねた○○さんが、「代わりに縫ってあげる」というところまでやってくれました。(そう、何人かは私の手作りです。それでも、その子たちは自分のだと満足しています。)
 そんな中、
「練習したと思えばいいよ。」
と、失敗に懲りずに何度もやり直して自分で仕上げた△△君には脱帽です。
 ところで、この作品を区の展覧会に出します。ただ、クラス3点ということで誰にするか迷いましたが、△□さんと△○さんと○○さんに決めました。
 もちろん3人とも出来は言うことありませんが、他にも同じようにいい子がいます。そこで、選出基準。△□さんは、早く終わってから、誰かさんのように遊びほうけることなく○△さんへの誕生日プレゼントを作っていましたから。△○さんは、生地を購入するところから自分でやって、ポケットを付けるという独自の工夫をしていましたから。○○さんは、他の子の手助けをしましたから。



代表委員頑張る

 昨日は仲良し集会。みんなで協力しながら楽しく過ごせれば、と思っていましたが、代表委員の2人がとてもよく頑張ってくれました。
 一通りの縦割り班活動が終わった跡は、クラスごとの活動になります。その時のことです。
 事前に「何をやりたいですか?」という呼びかけをして、一昨日までに何度も話し合いを行っての昨日です。
 しばらくして、「先生、みんなつまらないとか、やりたくないとか、文句ばっかり言ってる。」と代表委員が訴えてきました。
「それはおかしいよね。そのために、何度も話し合いをしたんだから。もう一度みんなに呼びかけて、それでも不満だという人は、先生の所によこしなさい。」と話して、戻しました。
 それから、代表委員は頑張りました。みんなを集めて、意見をまとめて、遊び始めました。途中で何かもめ事が発生したようですが、
「いいです。自分たちで何とかしますから。」という力強い言葉で、私の干渉を受けずに、遊び続けました。
 時間まで、汗びっしょりになって、遊びまくりました。

 頑張った代表委員は◇▽君と○○さんです。ご苦労様。



協力ということについて

 昨日の仲良し集会にしても現在進行中の学習発表会にしても、話し合いの時に意見を言わずに文句専門という子が見られるのが何ともイヤです。
 そのための話し合いなのですが、どうせ自分の意見なんかダメだもの、と始めからあきらめてしまうのです。それなら、決まったことに素直に協力すればいいと思うのですが、それはイヤなようで、反対や文句や不平ばかり言っているのです。
 ですから、気の毒に、委員が一生懸命にまとめようとしているのに、ちっともまとまらない時があります。
 また、自分の意見が受け入れられないとすねてしまう子もいて、委員さんは大変です。
「話を聞かせるのは大変。みんなをまとめるのはもっと大変。」と、弱音を吐く子もいますが、でも、頑張っています。
 この貴重な経験が、いずれ生きてくるものと思います。
 そのためにも、多くの子たちに経験して欲しい“立場”です。 




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