第30号  1996,11,22(金) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


共存はできる(子どもの作文から)

 自然と便利な生活、これは人間にとって欠かすことのできないものではないだろうか。
 仮に、自然を中心にしてみよう。遊びに行くときも歩き。寒くても暑くてもクーラーも暖房もない生活。風邪をひいたって薬は今のように簡単に手に入らず自分で薬草を探し出さねばならない。食べる物もない。こんな生活、きっと誰もがいやになるだろう。
 そこで便利な生活を中心にしてみると・・・確かに毎日楽しく豊かに暮らせる。目的地に行きたいときにもすぐに行ける。昔みたいに苦労することもない。お金があれば何でも手に入る。
 しかし、人間は、それがありがたいということも忘れ、感謝の気持ちのかけらもないではないか。自然への思いやりもみじんも感じられない。こんな世の中でいいのだろうか。
 ならば自然を、と言えばきりがない。自然も大切、便利も大切。どうしたらいいのだろうか。
 そこでこう考えた。自然は人間を助けるのだから、人は、自然を大切にする中で人の都合を考えればいい。と言うと、「みんなそう思ってるわよ。それができないから困っているんでしょ。」と怒られるかもしれない。けれど、人間の心がけ次第でできるのではないだろうか。リサイクルもその一つの方法だ。その他にもいろいろできるだろう。つまり、私たち一人一人が自然への思いやりを持ち、今、便利になった生活へありがたいと思う心を忘れずに生きていけば、人と自然の共存はできるのではないだろうか。



「めんどくさい」は、地球の敵(子どもの作文から)

 僕は、自然の方がいいと思います。なぜかというと、昔は機械を使わなくても暮らせたからです。それに、冷蔵庫などなくても1日に食べる量だけにして、全部食べてしまえばいいからです。そうすると、みんなは、いちいち買い物に行くと「めんどくさい」と言います。その「めんどくさい」で、人類は自然をこわし、環境までも壊してしまうのです。そして、また、「つかれる」から車やバイクなどをつくり、環境を壊しているのです。それだけではなく、動物までも殺そうとしているのです。
 ただ、「めんどくさい」や「つかれる」という理由だけでです。
 自転車などは、自分でこぐのであまり被害が出ないという人がいます。でも、何かを買う、そうするといつかは壊れてします。そして、それを直すより、今は、新しい方を買う方が安いので、古いものはすぐに捨ててしまう。そこで、更に地球の資源などを使ってします。
 こう考えて、僕はやはり自然を大事にする方がいいと思います。機械をつくるなら、自然を汚さない機械をつくって欲しいなあと思います。そして、また、いい地球を取り戻してもらいたいと思いました。



自然を大切にする便利な生活(子どもの作文から)

『自然を大切にして生きていくのと、便利だけど自然を壊していくのと どっちがいい?』
 私は、こう聞かれて困ってしまった。便利だけど、自然が、地球が壊れてしまっては、便利という意味がない。でも、自然を大切にするには?木を大切にするため家もビルも遊園地もない、また、環境保存のために車も使えず、どこに行くのも徒歩だ。私はどっちもいやだと思った。それなら、“自然を大切にする便利な生活”を作ればいいじゃないか、と思った。
 それは、今、大人の人も研究し、いろいろ試みているところだが、まだ実現はしていない。なぜなら、それはとても難しいからだ。
 教科書には『1秒が1年を壊してしまったため、とりかえしがつかなくなっている』と書いてあった。そこで、私は考えてみた。“自然を大切にする便利な生活”。それは、これから意味のないビルや高速、動く歩道とかを造らずに、工場では廃棄物を出さないようにしたり、煙をきれいにする機械を取り付けたり、車は、電気などで動かすようにする。また、フロンガスを使用しているものは使わないとか、自然に害を与えているものを残らずすべてきれいにすればいいと思う。
 そうしたら、ふつうの生活で、自然を大切にできると思った。




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