第34号  1997,01,23(木) 東京のある小学校 5年1組

「和の輪」インターネットバージョン


本当に変わった!!

 先日、書写展の後片付けに体育館へ行ったときのことです。(大体体育館で何かをするときには、6年生がしまって5年生が元通りに直すのです。)
 今回は1組の担当ということで、朝礼のあと体育館へ行きました。
 まず始めに、仕事の内容を説明しました。
「各学年の作品を外すこと、体育館を授業のできる状態に戻すこと、それじゃ適当にお願い。」
私が言ったことはこれだけ。

 その後の子ども達の動きが素晴らしい。
 早速作品を外しにかかる子、椅子をしまう子、ピアノを動かす子、跳び箱やマットを元の場所に戻す子等々・・・
 特に感心したのは、作品の上の所には届かないだろうから、そこだけは私がやらねばならないかと思っていましたら、ギャラリーに上がって上から覗き込むような感じで外していたこと。しっかり頭を使っているなと感心しました。
 それだけで変わったと思ったのではありません。
 今まででしたら、必ず、「次何やるの?」「僕これやったんだよ。偉いでしょ。」と、一つ一つのことが終わる度に来ていた子達が、全くそれ無しに最後まで動いていたのです。勿論遊んで注意される子は、1人もいませんでした。
 いつの間にこんなに成長したのでしょう。急にということはないでしょうから、きっと2学期も着実に成長してきていたのですね。それに、私が気づかなかっただけだったんですね。
 とても嬉しい出来事でした。
 他にも、自覚が見られたことに、その書写展の見学があります。
 たまたま代表委員の○○君が日直で朝の連絡に来たので、
「朝、先生達の打ち合わせをしているときに、みんながちゃんと見られると思うなら体育館へ連れていって。心配なら教室で待っていて。」
と話をして、あとはどっちでもいいやと任せましたら、ちゃんと体育館へ行って見ていました。
 安心して任せられるといういい例です。

 この他にも嬉しいことがありました。
 先日の授業参観の時に、教頭が長いことうちのクラスの授業を見ていて、こんな感想を話してくれました。
「とても5年生とは思えないですね。6年生のクラスのようでした。授業への参加の仕方、みんな真剣で、落ち着いていていいですね。また、5年生であんなによく考えるなんて。難しいのによくやっていましたね。
 素晴らしい子ども達です。」

 子ども達は、かなり緊張していたようですが、(日直の記録を読むとみんな氷付けという状態)こんな評価をもらって嬉しそうでした。

 でも、いいことばかりではないんです。算数と漢字のドリルを2月末をめどに仕上げるように言ってあるのですが、授業中に、発表や説明を聞かないでそれをやっている子がいるんです。
「今やることもやらないで、しかもそんなのはずるい。もう一度やり直せ。」と注意しましたが、こんな要領のよさ(狡さ)も成長の証なんでしょうね。

 そのドリル、今は「ひたすらドリル」(○○さんの言葉)が宿題です。2月中頃から学年の成績をつけるためのテストが始まりますので、しっかりやっておきなさいということです。 




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