通算第61号　　1997,10,23(木）東京のある小学校　６年１組

「和の輪」 Ⅱ インターネットバージョン

　友達についての作文パート２です。６０号と同日配布ですから、どちらからでも良いのです。

友達のこと
　私は、友達のことについてはすごいむずかしいと思います。だって、女の子はけんかをすればするほどエスカレートしていくからです。男の子はけんかをしたらすぐに仲直りするのにです。なんで、女の子だけはすぐに仲直りできないのかを私なりに考えてみました。
　それは、仲良しなのにたまたまけんかしたときに、一人がほかの仲間を作って「あの人って、ちょーやだ。」とか言ったりするからです。そうするともう一人の女の子は、ひとりぼっちになってしまいます。そして、さらにはじめの女の子は仲間を増やして、みんなとグループを作り、残された女の子をにらみつけたりします。
　でも、友達というのは、助け合ったり相談相手になってくれたりするのが、本当だと思います。

人とのつきあい
　小さい頃に私は国境や外人なんて知りませんでした。みんな同じ人間、言葉も通じ合うと思っていました。たとえ言葉が違っても、心で通じ合えると思っていました。テレビでもそのようなことを言っていました。でも、現実はそんなに甘くはないと、最近になって分かってきました。今は、英会話教室などがあって、言葉と言葉でつながり合おうとしています。でも言葉が通じ合えばみんな仲良くなれると言うのも違います。
　人間は「好き」と「苦手」を持っています。その感情を持っていない人はいないはずです。その感情のせいでけんかや争いが起こります。あの人に好かれたいからこの人をすてよう、そういうことも自然に生まれてしまいます。しょうがない点もあると思うけど、その考えを変えることはできないでしょうか。
　資料を読んでみると「お互いに分かり合う」と言う言葉がでてきました。あの人に好きになって欲しいから他の人はどうでもいいではなく、大変だろうけど、他の人のことも考えてあげれば友情も生まれていくだろう。苦手な人がいるなら、なぜ苦手なのか考えて、その人のいいところを探そう、自分と同じ所はないかと考えて「お互い分かり合える」ところを見つければ、世界から争いはなくなりみんなも仲良くなれると思う。

友達
私は仲のいい友達がいます。でも、あまり仲良くない友達もいます。自分で「苦手だなあ」と判断してしまうからです。人のことを良く知らないうちに判断してしまうのは良くないと思いますが、やっぱり、そうしてしまっているのです。そう判断しないで、みんなと仲良くなれたら学校は今の百倍も楽しくなると思います。でも、無理かもしれません。
　自分で努力しないで他人が声をかけるのを待っている人がいたりするからです。そういう人がみんなと友達になるのはむずかしいと思います。自分から積極的にいけば可能性はたくさんあります。そうすればみんなの友達になれます。私はその方法で「みんなと友達になりたい」と思います。
　友達が増えればその分学校も楽しくなります。

　今回は友達だけでなく、人との関わり方についても書いて良いと言うことでしたが、圧倒的に友達を題材にした子が多かったです。やはり書きやすい問題だったのでしょう。
　最近の子ども達の様子を見ていると、グループが固定化するに従って、そこからはじき出される子がいることや、隠れてすることが多くなってきたように思います。
　グループの固定化は予想された出来事であり、あまり驚きはしませんが、隠れてすることが多くなったことは、先にお知らせした「最近子ども達がルーズになっている」ことと合わせて残念なことです。
　プリクラやタマゴッチは学校へ持ってきてはいけないものです。また、マニキュアをするのも早すぎます。こちらが気がつかないのをいいことに（現場を見つけない）トイレでそれを塗っている子もいるとの噂も耳にします。とはいえ、持ち物検査や手足の検査を強化するような方向へは行きたくありません。
　あくまでも子ども達の善悪の判断を尊重し信じていきたいと思います。
　それでも、専科の時間のおしゃべりの多さや、授業中のサイン帳書きなどなかなか止みません。そういう自己管理の甘さが、弓ヶ浜で３階のベランダをつたい歩いたり、入ってはいけない海で首までつかって遊んだりという、命を軽く見た遊びにつながっているのだろうと思うと、この先の不安がつのるばかりです。

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