通算第72(最終)号  1997,03,24(火) 東京のある小学校 6年1組

「和の輪」 インターネットバージョン


「先生、100号までいかなかったね。」

 そう、何とか2年間で100号を目指したのだけれど、途中で息切れしてしまって、やっとたどり着いたのが72という数字。

 情けないことに、もう、最後はばてばて。何故って?それは子ども達のエネルギーのすごさに圧倒されっぱなしだったからです。とにかく日毎に活力が付いていく子ども達と、 下り坂に入っている私の差は開くばかりでしたから。
 でもそれが妙に嬉しくて、子供と一緒の時には同じようにはしゃいでしまって、その反動が夜出て早寝ということになって、このありさま・・・
 でも、それだけ、毎日子どもとのふれあいが楽しかったということ、充実していたということなのです。
 口では小言を言っていても内心では喜びを感じていることの方がどれほど多かったことか。

 とにかく楽しい毎日でした。
 子ども達、ありがとう。
 それを支えて下さった保護者の方、有り難うございました。これからも、子ども達のために、いい環境を与えてあげて下さい。



こどもたちへ・・・卒業おめでとう

 もう色々な人達からこの言葉を言われてるよね。この言葉は、一つの課程を全て無事に完了したあなた方へのお祝いの気持ちを表すものなのだけれど、その言葉には、ほかにどんな気持ちが込められているのだろう。
 この言葉を言いながら涙する人は、いったいどんな気持ちなんだろう。

 誰かがいったね。
「一つの区切りのところまで来て、ホッとした気持ちなんじゃないかな。」
「何事もなく、ここまで元気に成長してきたから嬉しいんじゃないかな。」

 ほかにも、人それぞれの思いがあるだろうけど、あらゆる人があなた方の卒業をお祝いしているのには違いないのです。その気持ちを正面から素直に受け取って、それに応えてほしいというのが、私の願いです。

 私にとっては、もう何度めもの卒業式になります。
 それでもいつも初めてのようにドキドキして緊張します。それは、あなた方との卒業式は、これが初めてだからです。一緒に創り上げる、思い出深い卒業式だからです。
 そして、嬉しいはずなのに悲しくもなります。それは、この日が、楽しかったあなた達との決別の日でもあるからです。

 でも、式が終われば、お互いにまた次の段階へ進まねばなりません。いつまでも感傷に浸っているわけにもいきません。
 みんな、頑張ろうね。



<保護者の皆様>

 2年間有り難うございました。至らない点も多々あったと思いますが、いつも気持ちよくご協力いただきました。
 本当に有り難うございました。


戻る 

このページに関するご質問ご感想等は ここまでどうぞ