31番 観音院
途中水子供養の紫雲山地蔵寺脇を通っていく。夥しい数の風車が印象的だった。遠く外国からも祀りにくるのだそうだ。
さて、到着した観音院。入口に大きな仁王像が二体。その山門からは、荘厳な山気の中を曲がりくねった石段が延々と296段も続く。入り口の茶店で金剛杖を貸してくれるのだが、頑張って登ることにした。今回は、ツアーということもあって、案内人がつく。彼は右左に句碑がたくさんあるので、見ながら行くといいですよと言っていたが、そんな余裕は全くなかった。登りきると、則はすぐに目の前の鐘を突いてお参りの気分は準備万端。
ここは聖観世音を祀ってあるお寺。まず案内人の読経に合わせてお祈りをした。今までならただ両手を合わせるだけだったが、これも今回のいいところだ。
その後周りの見学。本堂左には清浄の滝がある。運が良ければ水が落ちているのが見られます、ということだったが、量はさほどではなかったが一応滝らしい形態は見られた。落ちる滝の下には、聖観音が安置されているそうだ。そして更にその周りには、「弘法大師爪彫りの像」と命名された爪で彫ったといわれる、およそ10万8000体の石仏(磨崖仏)がある。はずなのだが、今は殆どが風化していて、わずかに見られるだけだった。
奥の院からの展望もすばらしいらしいが、今は落石の危険があるということで立ち入りが禁止されていた。