32番 法性寺
バスは2階造りの山門の前の駐車場に止まる。居眠りをしていてもつくところが今回のいいところだ。この山門、古びていて、厳かな感じ。2階部分には鐘らしき物が見えたが、皆に遅れてはいけないのでしっかり確認することはできなかった。ここが団体のつらいところだ。
さて、そのをくぐって階段を少し登ると本堂に着く。本堂から目をずっと山の上に向けると、奥の院が見える。ここは船が遭難しそうになったときに観音様が現れて人身御供になろうとした娘を助けたという言い伝えに沿って、聖観世音様は、菅笠をかぶり船に乗った形で祀られている。こんなに形を変えて祀ってあるのは初めて見た。が、とてもわかりやすい観音様の姿だ。
更に少し階段を登っていくと、その奥の岩の上に舞台造りの観音堂がある。ここにも菅笠の観音様が飾られていた。ここで案内人と一緒にお参りをした。ここは昔、海の中だったということで、岩肌がその様を現していた(秩父盆地自体が昔の湾の一部だったらしい・・・秩父古成層)。その前にも小さなお堂があったが、その中のお地蔵様の足下に子どもがすがっていたのも、これまた珍しい像だった。