33番 菊水寺
ここへ向かう途中、また海の中だった証拠です、という地層の説明を受けた。泥岩などという言葉を聞くと、この人退職校長かなと思った。また、わざわざバスを止めて、畑の中の三角の杉の木の説明をしてくれた。これから向かう菊水寺の元々の場所だそうだ。
この寺の本来の名は長福寺と言うのだそうだが、霊験あらたかな水が見つかってから菊水寺と言われるようになったのだそうだ。
聖観世音を祀ってある入母屋造りの本堂の中には、二つの額が掲げられている。一つは老人が乳を飲んでいる姿(孝行和讃の図)、一つには母が子を殺そうとしている姿(子返しの図)、この説明もしてくれたのだけれども良く覚えていない。親や子どもは大事にしなければいけないというようなことをいっていたような気もする。この本堂内は撮影禁止の札があったのに、則のカメラには何故が記録してある。だからその写真はここには載せることはしないでおきたいと思う。
参道には、芭蕉の句碑がある。ただし、ここを芭蕉が訪れたというのではなく、芭蕉の50回忌か何かに、その祈念で作られたものと言うことだった。