2月8日(日)

 順さんの仕事の都合で、明日も休みなので、この日から1泊2日の小旅行へ出かける。行き先は久しぶりの伊勢参り。

<えびせんべい>
 今回は食の方にいろいろと楽しみがある。その手始めが三河名物えびせん。まず車内で試食があった。これから行くえびせんべい共和国というのは、音羽蒲郡ICを降りるとすぐの所にあって、約80種類物えびせんが並んでいるという。それらが全て試食できるというので楽しみだ。
 バスが着くと投げキッスのお兄さんが出迎えてくれた。中には所狭しとえびせんが並んでいる。一番人気という「くるまえびせん」は実際に焼きたての試食もできた。さすがに香ばしくおいしかった。他に、ゴボウ味やニンニク味、梅味など想像の域を超えたえびせんがずらりと並んでいる。片っ端から試食して回った。お土産は買わずに。

<昼食はうなまぶし御膳>
 えびせんべいの試食が終わるとすぐに昼食。場所はそう遠くないところ。お店の説明には「うなぎ釜まぶし」と書いてあった。正しい食べ方というのがあったので、見てみると
(1)お釜からお茶碗に鰻ご飯をよそい、そのままいただく。
(2)お釜からお茶碗に鰻ご飯をよそい、付け合わせの薬味を乗せて頂く。
(3)お釜からお茶碗に鰻ご飯をよそい、付け合わせの「だし汁」をかけてお茶漬けにして頂く。
と書いてあった。要するにどう食べてもいいと言うことらしい。
 則は(3)のやり方が気に入ったらしく、何杯もそうして食べていた。順さんはというと、実は鰻がダメなので、もっぱら付け合わせの「きしめん」を食べた。則の分も。

<イチゴ狩り>
 満腹になるとすぐにまたイチゴ狩りだ。ここも先の二つと同じ会社の経営になっている。畑までバスで移動。
 広いビニルハウスに入ると見事にイチゴが実っている。ここは水耕栽培で上下2段式になっている。下の方からもとって下さいと言われたが、上の方が丁度採りやすい高さになっているし、下の方はまだ少し早い感じだった。この2段式というのは固定されているのではなく、上下入れ替えることができるように工夫されているみたいだ。ベッド式といっていたかな?
 見渡す限りというのはややオーバーな気もするが、中に入っても結構広い。真っ赤に熟しているのもあれば、まだ白い花を咲かせているのもある。時期がうまくずれているらしい。
 入り口で練乳の入った入れ物をもらい、いざ。大きいのも小さいのも甘くて美味しかった。普段あんまり食べない則も練乳をたっぷりつけて(おかわりまでした)結構食べていた。トマトといい、サクランボといい、つみ取り食べ放題となると張り切るらしい。勿論順さんは大食い。

<クルーズ>
 答志島までは高速船が出る。といってもチャーター便なので、乗客は我々のみ。
 風が強く波が荒いので、午前中は出るかどうかわからないと言っていた船だ。
 我々総勢42人が乗り込むといっぱいになってしまうくらいの小さな船なので、外へ出ることも叶わず、座席に座るだけだったが、確かにそれしかできない船の状態だった。
 波風にゆられて結構大きい揺れが襲ってくる。スプラッシュマウンテンなど問題外の上下の揺れもある。あとで聞くと添乗員さんは気持ちが悪くなったと言うが、それほどの物だった。しかも飛ばすので波しぶきも高く窓に当たるので、豪雨の中を走っているようだった。
 ようやく着くと港には大漁旗をなびかせた漁船がたくさん並んでいた。風が強い分、旗が皆横にたなびいているので1枚1枚の図柄もはっきりと見ることができた。
 今日明日がこの島のお祭りなのだそうだ。ラッキー。

<ホテル>
 港からすぐの所にあるこのホテルは、増築して大きくした物らしく、我々の部屋はその古い方だ。ドアではなくガラスの引き戸が部屋の入り口。和室で目の前には先ほどの漁船群が並んでいて、まあ、いい部屋だ。
 夕食まで少し時間があるので、港に行って船を写してくることにした。
 強い風だったが、立ち並ぶ漁船、というより大漁旗の見事さに圧倒されて写真を撮りまくった。ところがここで、順さんが思わぬちょんぼ。歩きながらボタンを操作していたら、突然「画像を消去しました」、というメッセージが出てしまって、これまでのが全て消えてしまった。
 則の珍しいイチゴを食する写真もこうしてあえなくパー。ごめん。後でさんざん則に怒られた。

<夕食>
 夕食がすごかった。今回の旅の売り物に伊勢エビ付きというのがあったが、どうせ小さい物でごまかすのだろうと思っていたら、まあ見事な一品。ほかにも、ここの牡蠣をはじめとしておさしみや魚などが、なんと舟盛りになっていた。それも1人一艘。驚いたー。

戻る