昨日大宮から臨時の北斗星81号に乗り込んだ。朝函館には4時52分に到着。もう北の空は太陽が昇っていた。今回我々が選んだのは、北海道の桜紀行の旅。しかしながら、我々が3月末に韓国で満喫した桜は、この北海道でも今年の早すぎる開花で、はやその季節をすぎていた。それは、桜便りとしてもたらされており、春から夏への衣替えの季節の旅に我々の旅もまた衣替えしたものとなった。勿論今回も格安ツアーだから、そして面倒なことの嫌いな私たちだから、特別対応策をとるわけでもなく何となく今日を迎えてしまったわけだが。(右写真は函館駅で。函館では海峡号やそれを牽引する機関車にはドラエモンキャラクターがびっしりだった。)
函館の駅を出て、朝市見学グループとは函館温泉入浴グループに分かれる。我々は後者を選んで一端旅の疲れをとる。函館温泉には駅からバスで10分ほどで到着。ここでおよそ1時間ほど温泉につかる。鉄分を含んでいるだろう赤茶色の温泉だ。およそここに1時間ほど滞在し、先に朝市に行っている人を追いかけて朝市に。最初に少し買い物をしてから、朝市名物の海鮮どんぶりを食べる。正直な感想を言えば、高いだけで感激のない食べ物だった。この値段を出せば東京でも味わえる。我々のこれまでの感想でも、北海道の物価は結構高めなのだ。長い冬の為に短い夏の期間に一挙に稼ごうとするかのようだ。もちろん鮮度という点では間違いないところだろうが。
朝市を後にして、我々はまず五稜郭へ。勿論本来の目的は桜の名所だからなのだが、もはや完全な葉桜状態。それでも今では市民のための公園になっている五稜郭の中にはいる。五稜郭は市民の公園であり、入るのに入場料はかからない。ここなど、新宿御苑と対比したくなる。井の頭は動物園などをのぞけば無料だが。五稜郭は飛行機に乗らなければその完全な姿を見ることは出来ないが、そばにある五稜郭タワーに登ればその感じをつかむことは出来る。少ない時間だったが、五稜郭タワーに登ってみる。人も余り多くなく、スムーズに登ることが出来たが、逆に花の季節だったらこうはいかないだろう。(写真は五稜郭タワーからのもの。周りの桜にはまだうっすらとピンク色の名残りが・・・)
五稜郭を後にして、松前に向かう。観桜の旅だから、松前は外せない。松前までは函館からぐるーっと海岸線を回っていく。途中に青函トンネル記念館や青函の入り口と思われる場所や、相撲記念館などを通る。相撲記念館は横綱の千代の山と千代の富士を排出した町にあるもので、ここで休憩も取った。ここで食べた焼きホタテは形も大きく、半生だったが刺身のような感触も味わえて最高だった。
松前では2時間の時間があった。はじめにそんなにあってももてあますかと思ったが、松前はまだ山桜系統の桜を中心に十分に楽しめる状態にあり、この小さな北辺の城下町の桜の彩りを堪能することが出来、時間も足りないくらいだった。
はじめに城郭に登った。勿論鉄筋のものだが、残念なのは天守閣頂上でも観光より再現を優先したのか、眺望が桟がじゃまをしてあまり見ることは出来なかった。その後外観を絵はがき的に写すなどしてから、光善寺に向かう。ここはこの地の種である南殿(なでん)の元となった血脈(けちみゃく)桜がある寺。それから城の回りをぐるーっと歩き回った。(写真は松前城天守閣。糸縒桜が満開なことが分かる。左のソメイヨシノは名残をとどめるのみ。)
松前から戻る途中に、函館の隣町上磯町にある松前藩戸切地陣屋跡を見学。ここはその取り付け道路沿いに植えられた百数十年経つ桜並木が隠れた名所になっているところだが、もはや見る影も無し。しかしその先の戸切地陣屋跡は感動ものだった。もちろん何もないわけだが、五稜郭のような形式の(ここでは四辺)掘り割りを持つ構造で、発掘調査がかなりすうsんでいるようだった。発掘されたものの中には、輸出用に(たぶんロシア語?=ZYOA=)文字が書かれた醤油の便なども見つかっていると言うことだ。
函館に戻る。函館公園は既に全くと言っていいくらい桜の花を見ることは出来なかった。それでも公園の中の東屋のある小山に登ると海が見るなど堪能してから、そこから函館山に登る。函館公園はまぁ時間調整のようなもの。薄暮状態になりつつある函館山にバスは登っていった。到着すると函館山は相変わらずすごい人出だ。それでも三脚を使って高い位置からビデオを回した。正直に言えば、あまり鑑賞するという感じではなく、また写真は集合写真の写り具合に賭けて、下山した。下山時にきらめく函館の市街を見ながら、今日の宿泊地である大沼にある函館大沼プリンスホテルへ。木々がまだ緑をそろえていない分、夜景を鑑賞することが出来た。今晩泊まる場所は函館大沼公園プリンスホテルの付属のコテージ。一泊だけではもったいない感じ。疲れて10時半過ぎに寝た。