日帰り 2003年 10月1日(水) 快晴
都民の日を利用して、久しぶりに平日の観光だ。
日帰りという行程はきついような気もするが、道路状態は前回のように混み合うこともなくいけるだろう。
新宿7時15分集合とやや早めの集合。集まり状態はよく、定刻より少し前に出発。今回は弁当付きなので、乗り込むときにそれを受け取る。座席には余裕があったので、則は後ろの方へ行き、バラバラになる。が、すぐに順さんは眠ってしまったので、別にどうということはない。
道路は予想したとおりスイスイ走れたので、途中のトイレ休憩を入れても、3時間で菅の台という駐車場へ着いた。
そこからはこちらのバスに乗り換えることになっており、一般の人と一緒ですという説明があらかじめあったのだが、まずは我々の駐車しているところまでバスが迎えに来て、その後バス停に向かうということになっていた。なので、バスの座席は我々団体でいっぱいになってしまい、途中の乗客は取り残される始末だった。
30分ほど走るとロープウェイ乗り場へ着いた。混んでいるときには2時間待ちにもなるそうだが、今回はそれほどの混みでもなく2回待ちくらいで乗ることができた。これは、前回2人できたときよりも早い気がする。
さすがにこの辺りまで来ると気温も13度位なので、ヤッケを出して上下とも着込んだ。7分間のロープウェイも終わりになる頃には、周りの山々は紅葉で彩られていた。ゴールのホテルでは結婚式が行われたのか、花嫁花婿の姿も見られた。
千畳敷カールは、花が咲いているわけではないが、お天気に恵まれたこともあって、見応えのある風景が広がっていた。今回は2時間という短い時間しかないので、カールの散歩をすることしかできないが、体力のこともあり、まあ丁度いいくらいだろう。
集合時間を確認した後、神社の方から散策へ出かけた。石がごろごろしていて歩きにくい道だ。しかも人とすれ違うのがやっとというくらい狭いので、歩くのに難儀した。それでも、順さんは花を探して下の方ばかりみて歩いた。が、実は目を上げて山の方をみた方が、自然の大きさと気持ちよさを味わえるのだ。宝剣岳が見事に青空の中にそびえ立つ様は雄大だ。そこへ行くのか駒ヶ岳へ行くのか知らないけれど、とにかく第一の山場、乗越浄土へたどり着くために八丁坂を登っている人たちがまさに「ありんこ」という表現にぴったりの大きさくらいにしか見えない。
前回は、我々もあの中の1人として登っていたのだなあと思うとある種、感慨深い物がある。今回も時間があったら登ってみたいとは思ったが、こんなに急な坂を登った自覚はなかった。
そんなことを考えながら歩いていたが、結局チングルマの実とトリカブトだけが名前のわかる花だった。他にもミヤマリンドウかな?と思われるのもあったが、定かではない。代わりにもう終わりかけの紅葉がみられた。
丁度すれ違った監視員?の人の話によると、1週間前頃がよかったのだそうだ。それでも今年はやはり冷夏の影響であまりきれいではないとのこと。しかもその期間も短くもう枯れ始めている。それはそれで残念だが、ホテル周辺はまだその余韻に十分に浸れるだけの紅葉が残っており、それ以上に、周りの山々が素晴らしい。南アルプスもはっきりと見え、その後ろに富士山までも見える。こんなにくっきりと見えることは希なのだそうだ。
池の畔でお弁当を広げてしばし休憩。休憩の間も周りの景色から目を離すことはなかった。人がいなくなるとすぐに飛んでいってシャッターチャンス。かように人も少なかった。平日観光とはこんなにいい物かと改めて感じた次第。
2時間をたっぷり楽しんだ後、2時にはロープウェイに並び、これまた1回待ちで乗ることができた。下りのバスもまず我々が乗り込んでから一般の人を乗せるということなので、ゆったりと座ってこられた。
帰りもすいすい帰ることができて、9時30分新宿着の予定が6時30分には着いてしまった。