9月15日(月) 曇り
朝どんよりした空だったが、散歩には行くというので5時半にフロントへ行った。
ホテルの林から出発。かなり道がぬかるんでいたのでこれでは夜は歩けないのも無理はない。
案内人(実はホテルのオーナ)は、本格的な登山スタイル。背中にはリュックサック。この中には10kgのアレイが入っているのだそうだ。こうして日々体を鍛えているらしい。
少し行くと(諏訪)神社があった。かなり古い物らしい。そこを回って、白馬三山がきれいに見えるという松川橋の所へ行った。ついていることにこの頃になると雲が晴れて山が見えるようになった。これが見たかった景色なのだ。ということで当然写真を撮りまくった。
今日は八方尾根を歩くつもりなので、朝食を早めにとってすぐさまゴンドラリフトの乗り場へ行く。こちらは昨日のゴンドラと対になっていてアダムという名前が付いている。
7時半から動くというゴンドラに45分には乗り込んでいた。勿論ガラガラ。待ち時間などという物は全くなく、アダムからリフトを二つ乗り継いで上についた。
さあいよいよ登山開始。上を見るとたくさんの人が登り始めている。マイペース、マイペースと言い聞かせて歩き始めた。暫く行くと、あちこちにたくさんの花が咲いていた。マツムシソウ、ワレモコウ、アザミ,オオバギボウシ等々昨日とは比べ物にならない程たくさんの花が咲いていた。その中でもカライトソウやハクサンシャジンが数多く咲いていたようだ。
則も順もそれぞれ自分のペースで登って、始めの休憩は第二ケルン。ここは以前も休憩したところ。白馬三山がきれいに見えた。登っているときの大変さがこの景色があるから頑張れるんだ。
一休みしてからまた上をめざす。もうこの頃になるとかなり重い足取りになっている。次の目標は八方ケルン。何か人の顔を現しているような模様がついていておもしろい。
そこを過ぎるとやっと八方池への最後の登りになる。かなり急だが気持ちに張りが出る。さあもうすぐというところで、何とニッコウキスゲを一輪見つけた。他はもうすっかり枯れて種ができているのに、何でこの一輪だけこうも鮮やかに咲いているのだろう。
そこからもうすぐに八方池。ただ、以前来たときはぐるりと池の周りを歩けたのに、今回は保護しているということで入れずに、大きく回って休憩場所へ行った。この頃にはもうすっかり雲に覆われてしまって、池に写る白馬三山の姿を期待したのだが、残念ながら、ずっと待っていてもそれは叶わなかった。半袖では寒くなったので、ヤッケを着込んで買い込んできたパンで軽い昼食をとって待っていたが、変わりそうもないので、仕方なく下山することにした。
今回は第三ケルンの方を回って下りることにした。第三ケルンに着くと、うっすらではあるが雲の合間に山が見られるようになった。といっても白馬三山の方は全く雲の中、見えたのは、「天狗の頭」から「不帰の嶮」のあたりだけ。それでも見えただけ良しとしないと。帰りはもう上も下も全く見えなかった。
このまま下りるには早すぎるので、途中の黒菱平でレストランに入って昼食をとった。則はカレーライス、順はうどん。
しばし休んでから下へ下りてホテルへ戻った。2時に出発なのでそれに間に合うように下りてきたわけだが、丁度迎えのバスが着いたところでいい時間だった。全員が早めに集合したので、予定より10分早く出発した。が、途中の混み具合は半端じゃなく新宿に着いたのはもう10時になっていた。実に8時間もかかった。