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2008年11月9日(日) |
ホテル(0830)(0940)喜多方・新宮熊野神社(1020)(1140)大内宿(1320)(1340)塔のへつり(1415)(1530)新白河駅(1618)=【なすの276号 8号車 5DE】=(1718)大宮(1733)(1802)新宿 |
2−1 朝今回の旅行は朝食だけは付いているので、たくさん食べることにして会場へ行った。少し早かったのでコンビニの下調べをしてから戻った。メニューはありきたりの内容だったが、飲み物が豊富だった。おまけにアイスクリームもあって食事よりもこちらの方に感動した。 |
2−2 喜多方・新宮熊野神社ここは大銀杏の黄葉が見事ということだったが、お目当ての木は殆ど緑の葉を付けたままだった。特にここでは、社殿(拝殿・・・長床)手前左にある大銀杏は、創建時(1085年)に植えられたと口伝されるもので、残念ながら途中から折れてしまっているが、かつては会津若松からも見えたという高木であったという。今でも喜多方市最大の銀杏。長床と言われる珍しい拝殿が正面にある。 ここは新宮熊野神社と言うが、そもそも前九年の役で源頼義・義家親子がが東北に赴いた際に熊野三社(本宮、新宮、那智)に戦勝祈願し、熊野堂村(現会津若松市河東町)に社を創建したのに始まる。その社を更に、後三年の駅の際に義家が現在の地に遷座させた。これが起源。三社は山裾に並べて作られているがこれを拝む拝殿を一括して作ったために、その拝殿は細長いものになった。これが長床だ。傾斜地を背後に持つために何度か破壊があり、1614年の再建。当初の材料を使って再建されたが、少しそれは小ぶりにものとなった模様。それでも、直径四五センチの円柱44本が3メートルおきに並び、間口27メートル奥行き12メートルの格天井を持つ平安時代の遺構を伝える貴重な建物。国指定の重要文化財となっている。 長床がメインだが、もう一つの目当てである、宝物殿へと行った。 事前調査によると、今月いっぱい実に950年ぶりに新宮のご神像が公開されているというので、それを目当てにいった。神像とは、「木造男神坐像と女神坐像」の二体がそれに当たる。この座像は、他の熊野信仰の神社ではなかなか公開されないものだけに、大変に貴重だ。おまけに、今のところ写真を撮ることも許されている。他に 「木造文殊菩薩騎獅像」が、見応えがあった。唯一国の重文になっているのが銅鉢。入って直ぐの所に展示されていた。 多分いつもは閑静な神社なのだろうが、今日はバスが何台も連なって来ていて大賑わいだった。説明の人も、今日は大車輪だった。 |
2−3 県道次の大内宿まで、国道を通ると混雑して動けなくなる可能性もあるというので、運転手さんの考えで県道を回っていくことにした。まあ、どうということは無いだろうとたかをくくっていたが、いやあ、もう紅葉が見事すぎて寝ている暇などなかった。目に入る景色がすべて紅葉といっても言い過ぎではないほどで、全山紅葉とはこのことかと体感した。 日が差していればもっと鮮やかな色になるのだろうけれど、とそれだけが少し残念だった。 |
2−4 大内宿寄棟造りの建物が道路と直角に整然と並べられていることで知られる観光地。名前は良く耳にしていたが、訪れるのは初めてだ。やはり混雑していて、結局駐車場へ入る事は出来ずにバスを降りた。それほどの人出だった。 立ち並んでいる茅葺きの家はすべてと言っていいくらい商売をしていた。そば屋さんあり、土産物屋さんあり、郷土の餅や漬け物を売っている店ありで、多種多様1件1件覗いているとそれだけで時間を取ってしまいそうだ。途中で、「とちもち」と「じゅうねんあんぱん」を購入した。これは後で昼食にする。 それから突き当たりの展望台になっている山はここもきれいに紅葉していたので、まずはそこへ登ってみることにした。急な階段を上ってから振り返ってみると、道を挟んできちんと並んでいる家並みがきれいに見えた。 ちょうど良く東屋があったのでそこで昼食。一息入れた。 帰りはふらふらと店を覗きながら駐車場へ向かった。途中「みしらずの柿」と「会津塗りのたんざく」を購入した。 |
2−5 塔のへつり最後の観光は塔のへつり。事前情報ではもう紅葉は終わりかけというので、あまり期待しないでいったのだが、どうしてどうして、ここも他に見劣りすることのないほど見事な紅葉だった。それが塔のへつりといわれる岩肌と見事にマッチして十分な見応え。「すごい、すごい」の連発だった。 歩きが苦手な人は展望台からと言うことだったが、当然我々は下へ降りて見る事にした。吊り橋を渡ると川向こうにも行くことが出来る。が、この吊り橋、とんでもない吊り橋だった。1回につき30人までとなっているが、これだけ観光客が来ていれば規制する人がいるわけでもないので次々に橋を渡ってくる。そのせいか揺れが非常に大きくて、怖い思いをした。 川向こうには虚空蔵菩薩が祀られている社があった。社といっても岩を上手に利用して造ってある。そこへお参りをしてから岩の先まで行って記念撮影。足が震える思いだった。 それからまた揺れる吊り橋を渡って戻ってきた。駐車場は唐松林の中にあり、木に残っている黄葉と地面を覆っている落ち葉がこれまたきれいだった。 |
2−6 新白河駅新幹線の発車時刻までまだ時間があったのだが、何もない所なので、待合室で時間をつぶした。新幹線の中では軽く食事をしてゆっくりし、大宮で降りて帰ることにした。新宿へ着くと中央線が止まっているということだったので、大正解だった。 今回の旅行は、祭りだけのつもりで、黄葉は全く期待していなかったのだが、そちらも大満足した。 |
Copyright ©2008 Junko Honkawa & Norihiro Honkawa. |