2010年3月29日(月)
2-1 朝 入浴四回目 「長寿の湯」(0550~0615)と朝食(0730~0830)など
5時30分に起床。健康チェックをする。マァマァの値。
身支度を整えて「長寿の湯」に行く。5時50分から6時15分まで浸かる。この時間でも結構な人数が入っている。雪は昨日から降り続いている感じだ。東京都心でも昨日は雪が15時頃から降ったらしい。夕方になってもまだ降っていて、交通規制がひかれたらしい。マイナス12度という猛烈な寒波が来ているということだ。こちらは、おそらく朝の時間帯は確実に氷点下になっていただろうと思う。
もっとも館内は暖房が隅々まで行き届いており、我々はヌクヌクした世界にいる。窓ガラスも二重窓かペアかのいずれかになっており、流石に厳冬の時期を過ごさなければならない地方の準備は怠りない。
朝食は7時からだが、今日は少し遅くなってからにしようと決めていた。しかしながら、いざその頃になると、そこまで待てないという感じになり、7時30分にレストランに。しかし既に満席状態で、しばらくは順番を待つことに。朝食もビュッフェスタイルである。少しずつおかずを取って、食べた。全体的には前回の内容と変わりはなかった。それからパンを三個失敬した。これは昼飯の足しにするためだ。8時30分に朝食終了。
2-2 入浴五回目 「極楽湯」 (0950~1015)
さて朝食後にどこの湯に行こうかと相談をした。実はこれまでに入っていない場所がある。正確には前回見学して帰ってきた場所だ。そこはゆけむり館の先の先、館内経由だとアップダウンを繰り返し、何度も扉を開け閉めしないと行けない場所だ。ただ、ショートカット出来る手段がある。それは玄関から長靴を履いてゆけば100メートル程度でそこに至ることができる。多くの人はこちらを選ぶようだ。
我々もそのショートカットコースを選んだ。まず玄関先で長靴を借りる。それと雪が降っているから、ビニール傘も借りた。外に出てみるとかなり寒い。すぐに手がかじかんできた。雪道を慎重に歩いて行った。それでも写真をとりながら風呂に向かう。あまりにも寒かったから注意力が落ちていたのかもしれない、noriはこの時にタオルを落としてしまった。
ようやくの思いで着いた先は、「極楽湯」と名付けられた場所。9時50分に到着。着てきたものを脱いだところでnoriはようやくタオルが無いことに気がついた。まぁタオルがなくても、湯上げタオルはあるから問題はないと、そのまま湯船に向かう。脱衣所から湯船のドアまでは10m一寸の通路になっている。
最後のドアを開けて見ると、湯船まで足元は雪に覆われている。先人の通った足跡も消えかけている。その雪の上を歩いて、足が凍りつきもう限界という気持ちで、湯船に飛び込んだ。ここの湯船は全くの露天風呂で、屋根がない。しかも洗い場もない。雪は容赦なく降ってくるので、noriは傘をさしながら入った。junは傘を湯船まで持ってこなかったので桶を帽子にして入った。
ここでまたまた事件発生。「極楽湯」は外にあるから男湯から声を掛けることができる。junはどこかのおじさんが奥さんに叫んだのを勘違いして、「出るよ」と声を返してきた。自分の旦那の声も識別できないとはトホホなヤツである。noriはその誤解に気がつき、慌てて湯船を後にした。
10時15分に「極楽湯」をでる。帰り道もまた雪である。しかしながら体は暖まっており、往路のかじかんだような寒さは感じなかった。温泉の威力だろうと思う。歩いていて途中に、半分雪に埋もれかけているタオルを発見。色とか、ほとんど乾燥している濡れ具合からnoriは自分のものと判断。無事にタオルがこうしてnoriの手に戻った
2-3 入浴六回目 「極楽湯」(1150~1215)
五回目の入浴の後、しばらくそれから休憩タイムとした。我々はロビーでjunは新聞と持ってきた本の読書とに、noriは昨日の日記をパソコン入力するのに費やすことにした。またここで熊笹茶というのを飲んだ。これはホテルのサービスの一環で、高血圧や糖尿病に効果があるというので、noriにはもってこいの飲み物だった。
一旦部屋に戻り、昼食前にもう一風呂浴びることにした。昼酒を飲もうという算段からだ。
というわけで、再び「極楽湯」を目指す。まだ雪は止まない。ただ、その量は少ないので、道も除雪が少し進んでいて、ところどころアスファルトが顔を出していた。そして今度はnoriもタオルを落とすことなく到着した。11時50分から12時15分までをそこで過ごす。
「極楽湯」は外気温が寒い関係もあろうが、あまり熱くないので、そのままずっと長く入っていることが可能だ。今度はjunも抜かりなく傘を持っていって入浴した。時折強い風がふくので、風雪とともに傘が持ってかれないようにするのにかなり必死になる場面もあった。女湯の方には、4人のおばさんが入っていたが、皆雪の中で平気にしていた。junは内心、この人達は面の皮だけではなく体全体の皮が厚いのだなと思ってしまった。この人たちは中を通ってきたそうだ。
noriはここで実は「負傷」した。と言うのも、だれもいないことを良いことに写真を撮っていたのだが、セルフタイマーにしてから動く際に、寒さのあまりお尻を風呂の床につけて移動したのだった。その結果、湯船の底はコンクリートのザラザラした面だったために、お尻の皮をすりむいた状態にしてしまったのだ。それから旅行を終えるまで、お湯に入る度に、染みて飛び上がらんばかりの痛さを経験し続けなければならなくなってしまった。
ところで、ここの湯が出る樋のところに付着している析出物(湯の花)はかなり黄色を帯びたものであった。ちなみに長寿の湯にある苦湯は淡黄色、姥湯は白色である。
今回も暖まった体で、無事に100メートルあまりを歩いて、本館に戻ってきた。
2-4 昼食 (1230~1305)
12時30分から昼食にした。昼食は、出発前夜に仕入れて冷蔵庫に入れていた肉じゃがと、今朝方の食事の際に失敬してきた小さなパン三個。それに日本酒200ミリリットル瓶二本。食事が朝晩はビュッフェスタイルなので、この程度が適当だろう。
昼酒のせいもあるだろうが、やはり回るのが早い気がする。
2-5 入浴七回目 「長寿の湯」 (1315~1335)
酔い覚ましに風呂に行くことにした。これは本来してはならない入浴法だ。
長寿の湯に向かった。同じフロアに有り一番近いので、都合がよい。今回は酔い覚ましだから、あまり長い間入っているのを控えて、13時15分から35分の20分間にした。この時間は端境期なのだろうか、入っている人の数は数人だった。まだ団体のバスも入ってくる時間でないので、宿泊客と帰りのバスを待つ人だけの時間帯だからだろうか。
junはこの時の良く此処へ来ている人の話を聞いた。その人はやはり浸かっている人に、万天の湯をしきりに勧めていた。肌がつるつるする、こことは泉質が違うと言う事だった。たしかに万天の湯はjunの経験でもつるつる感がある。
さて部屋に戻って窓の外を眺めると、雪が横殴りの吹雪状態で、視界がすこぶる悪い。かなりの悪天候だが、部屋の中は暖かい。(写真は我々が泊まっている本館の廊下)
2-6 入浴八回目 「万天の湯」(1515~1600)
そのあたたかい部屋に帰って一休みをした。二人とも小一時間寝た。至極の時だ。
15時頃目覚めて、また風呂に入りに行くことにした。旅行中に一度は頭を洗わなければならない。junは短くしたとはいえ、まだまだ髪の毛が長いので洗髪と乾燥に時間がかかる。ドライヤーを独占状態で使わなければならない。こうした場合は、宿泊客専用の万天の湯が好都合だ。
「万天の湯」までは前に書いたように少し時間がかかる。15時15分に風呂に到着した。今回は時間がかかると言うことで、45分間入浴することにした。
junは風呂に入ってあったまってから洗髪にかかった。途中、上海在住の三人の女性が入ってきた。廊下にいるときに会った際はかなりやかましい連中だったが、風呂の中では存外静かだった。お風呂が狭いと言っていたので、かなり日本中を旅行しているのではないだろうか。それとも「長寿の湯」と比べてのことだろうか。junは15時30分にあがって、ドライヤーをかけた。ドライヤーの力が存外強かったので、15時50分には乾いた。そこでやや体が冷えたので再び湯船に浸かって、約束の16時丁度に風呂場を出た。
noriはまず湯船に入った。このときは慎重におしりをつけたので、飛び上がるほどの痛みにはならなかった。次に頭を洗った。寒くなったので再び湯船に浸かろうとして、尻の痛さに飛び上がった。やはり慎重に入らなければならない。それから体を洗い、また湯船に浸かって出た。noriは短髪であり、その上だいぶ薄いから髪の毛はあっという間に乾いた。整髪料もあったので、少し丹念にかけて、乱れた髪を整えて約束の時間に風呂を出た。
風呂から帰ると、noriの職場からメールが着ていた。折り返しメールした。
2-8 フロアショー (2000~2110)
今日の出し物は、「マンザホットスパオールスターズ」というバンド。このホテルの従業員のバンドで、普段は4人で活動しているらしい。その四人とは、サックスを担当する71歳の総支配人、ついで普段の泉堅の時の司会などを担当しているマッシュルームカットのギター担当の人。それから、泉堅の息子二人。彼らはギターとドラムを担当している。
ただ今日はかなりメンバーが違った。冬の間このホテルでアルバイトをしていた学生三人が3月いっぱいで帰るということで、そのお別れコンサートの体だった。若い人は何でも楽器をこなすものだと感心した。それと、中国からの研修生というか、若い女の子が日本語の歌を一曲披露した。若い演奏者なので、ほとんどがなじみのない曲だった。
少し途中進行が早く、時間が余ってしまったので、普段の四人のメンバーによる演奏が場つなぎで数曲披露された。この中では総支配人のサックスがなかなかの物だった。若い人に交じって引けを取らないどころか楽曲では中心的存在だ。昔はかなり鳴らしたのだろう。そして最後に全員での演奏が披露されて、いつもの21時(9時)を迎えたのだった。
その後はいつもの抽選会だが、今回も見事に外れてがっかりして部屋に戻った。その際に売店で干し梅を酒の肴に購入した。お金を持っていなかったので、部屋付にしてもらった。
フロアショーを終えて部屋に戻って外を見ると、外は吹雪の状態になっていた。風の勢いも増している感じがした。
2-10 宴会と就寝
部屋に帰って、22時30分から宴会を始めた。今日は焼酎のお湯割り。25度300ミリリットルを飲んだ。昨日よりは酔わなかった。予め持ってきておいたお湯割り用の梅を入れて飲んだ。先程買った干し梅もツマミに参加した。ちなみにこの焼酎とお湯割り用の梅は前回の旅行にも持ってきてnori体調不良のためそのまま持ち帰ったもので、さらにその前を言えば、箱根の旅行でホテルで購入して飲むはずがそのまま持って帰ってきたという経緯のあるものだった。
昨日より10分早く、23時20分就寝した。