1月16日(日)
2-1 朝
junはいくつも夢を見たと言いながら、その話をnoriにした。他愛のない話ばかりだが、一晩にこんなにも沢山夢を見るのか。junに言わせると夢を見ては目を覚まし、夢を見ては目を覚ますという状態だったらしい。
風呂には少し早かったが、待ちきれずに10分前に入って、勝手に明かりを付けた。誰もいないからと言うことでまずは風呂の写真を撮った。夕べと男女の風呂が変わっていた。露天風呂が一方にしかないためのようだ。そんなことをしていると女将さんが準備のために起きてきた。もう入ってもいいというので、朝一番の入浴となった。
それから今日の予定を確認してから朝食へ行った。また一番乗りだった。
食事の後すぐに出発。
2-2 ラリック美術館(0925~1130)
強羅までケーブルカーで行く。スタンプがこれで4つ集まったので、記念品と取り替えてもらっていると、バスが今にも走りそうなので駆け足で停留所へ行った。このバス、時刻表で確かめてみても載っていない。が、天井がガラス張りになっているので楽しめた。
はじめに行ったのはラリック美術館。昨日のポーラ美術館とコンビになっている券を使用。11時からスタッフによるミュージアム・ツアーがあるので、それに合わせたのだ(お正月から2月末まで)。
ラリックは、1860年、フランス・シャンパーニュ地方で生まれた。20代から40代までは、一品制作のジュエリーを、50代から亡くなるまでの後半生は、ガラス作品を作った。
入り口で荷物をロッカーに入れていると、noriの杖を置いていくようにとやんわりとだが言われた。ここはガラス製品を並べているので、というのがその理由だった。足の悪い人が杖を振り回すわけもないとは思ったが、無ければ歩けないと言うほどでもなかったのでそのようにした。
ツアーまではまだ時間があったので、まずは自分たちで見て回った。ジュエリーや香水瓶、花器などが並べられていた。細やかな細工には目を奪われる。
ツアーでは日本の影響なども解説してくれた。確かに刀の鍔に似た形のアクセサリーはすごい。花器の「バッカスの巫女たち」というのが不思議な白で印象に残った。
ラリックはこのような物ばかりではなく室内の装飾も手がけていた。多才な人だったようだ。
2-4 大涌谷(1315~1420)
次は大涌谷へ行く。フリーパスの代金も回収しなければ、という欲もあるから、自ずと行く先は決まってくる。
さすがに風が強く寒かったので、フードをして卵を求めに行く。
雪は少しだけしか残っていなかった。富士山は頂上だけ見えなかったが、昨日よりはよく見えた。
前回は折角剥いた卵を落としてしまったが、今回は気をつけながら一人二つずつ食べた。
箱根へ来るといつもここが日本でないような気がするのだが、この日はなおさらのことだった。日本人の少ないこと。というか、日本の人は季候のいい日を選んでくると言うことだろう。ところが中国や韓国からの人は、予定通りのコースでここに来る。周りから聞こえてくる言葉に日本語の少なかったこと。
そんなことを話しながら駐車場まで来ると遠くにビルが建ち並んでいるのが見えた。まさか東京ってことはないよね、とnoriが言うとそれを耳にした人が、「いやあれは東京ですよ。ほらスカイツリーも見えるでしょ。」と通りすがりに教えてくれた。
本当だ。これまで何度も来ていたが、ここから東京が見えるとは知らなかった。100円の望遠鏡で確かめた。間違いなくあの町並みは東京だった。横浜のランドタワーもよく見えた。二人とも大興奮だった。
今日はここまで、ということで早めにホテルへ戻ることにした。