ブルガリア旅行記 アレキサンダー・ネフスキー教会

2.5月29日(火)(晴れ時々雨)3/3 ④アレキサンダー・ネフスキー教会

起床(0600)朝食(0705)散歩(~0757)ホテル発(0900)ボヤナ教会(0918~1000)歴史博物館(1014~1126)ソフィア市内観光(1157~1440)昼食(1343~1445)アレキサンダー・ネフスキー教会(1458~1515)ホテル着(1850)夕食(1930~2030)散策(2045~2225)就寝(2315)

2-8 アレキサンダー・ネフスキー教会(1458~1515)

 ブルガリアは長年トルコによる支配に苦しめられ、1876年にトルコ支配に対する4月蜂起が起きたが鎮圧されてしまった。1877年にロシアがオスマントルコに宣戦布告して露土戦争が始まり、1年間に渡る激しい戦闘の末、翌1878年にロシアが勝利し、ブルガリアはトルコの長い支配からようやく解放された。
 ブルガリア人はロシア人に感謝し、戦死したロシア人と同郷人の慰霊のために、またトルコ支配からの悲願の解放を記念してこの教会を建設した。アレキサンダー・ネフスキー(ネフスキーは贈り名)は、ロシアの英雄で有り、熱心な正教の信者でもあった人。この名を冠す教会は外にも、エストニアの世界遺産タリン歴史地区にもある(ただしエストニアの場合の成立過程はロシア化を意図したことによる・・・ブルガリアの場合の真実は不明)。
 工事は1882年に着工され40年の歳月をかけ1912年に完成した。教会はバルカン半島で最大規模の大寺院となった。教会はネオビザンチン様式にロシアのテイストを採り入れた豪華な造りで、屋根は12のドームをもつ。
 中は広く、椅子等は全くない。ただ広い。バルコニーはあるが、パイプオルガンはない。何度も説明を受けたが、パイプオルガンがないのは、神から与えられたのは人の声があるというのが正教会の考え方だからだ。
 内部の壁や天井には旧約聖書、新約聖書の場面、諸聖人の像、ブルガリアのキリスト教史をテーマにした壁画などが一面に描かれている。この壁画製作には総勢4百人もの画家が関わった。暗いのでせっかくのフレスコ画もよく見えない。
 中央天井には、三位一体の絵。ここでは常に描かれる精霊の鳩の代わりに神の髭が描かれているそうだが、それも良く分からない。
堂内には大理石のイコノスタシスが三つ置かれている。中央のが一番大きく立派で、入り口の両側には、マリアとキリストが描かれているが、その左側にはコンスタンティヌスと母が、右側の方にはキリル文字を作った二人がいる。
 右側のやや小さめのイコノスタシスには、ボリス1世が描かれている。
 そのような説明を聞いて教会を後にした。
 ところでこの教会の信者はロシア人だけでブルガリア人はいないというのがガイドの説明だった。このことの真偽はともかく、我々の事前に得ていた知識「ブルガリアはロシアと接することなく、直接侵攻も受けていないから、東欧諸国の中では親ロシア的」からすれば、我々のガイドはロシアに対して批判的であった。大衆的な総体の感情と知識階級のそれにずれがあるのかも知れない。

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2-9 ヴェリコ・タルノヴォへ

バス発(1524)WC休憩(1625~1645)

 途中、トイレ休憩を挟んで、今日の宿泊地、ヴェルコ・タルノヴォへ向かう。
 時々雨が降ったりしてお天気が怪しくなってきた。それでもバスから外の景色を楽しむことが出来た。
 驚いたのは馬車が走っていたこと。これは郊外だけのことかと思っていたら、何とこの後の町でも結構見かけた。ソフィア市内でも、車と共に車道を走っている。馬車が今でもしっかりと現役で、共存していた。この国が農業国家であることを示しているのかも知れないと思った。
 町から町へは田園風景の中を走る。道路はかなり整備されているが、往復2車線程度であまり広くはない。大型バスだとギリギリの感じがする。

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2-10 ホテル<ベスト・ウエスタン・プルミエール 204号室>

ホテル着(1850)

 ヴェルコ・タルノヴォは12~14世紀に第二ブルガリア帝国の首都として栄えた都。
 さすがに町は賑わっている感じだ。車も多い。郵便局もあった。
 ホテルへ着いたのは19時近かったが、まだまだ陽は高い。
 ウエルカムドリンクを頂く。後にも先にも、こういったサービスはここだけだった。
 何故か一人参加の人の部屋だけ、くじ引きだった。
 部屋に入る。バスタブ付きの平均的な部屋だった。

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2-11 夕食(1930~2030)

 手早く荷物整理をしてからホテルのレストランで夕食。
 野菜サラダ、ローストポークとフレンチポテト、クレープのようなパンケーキというメニュー。
 ビール大4レバ×2、グラスワイン2レバ。
 帰り際に、フロントにあった相撲の像をパンチ。この街の近くが、琴欧洲の出身地と言うことで、他にも相撲のポスターなどが置かれていた。

bulgaria0702 30 0132.jpg巨大ネセバル旧市街マップ
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2-12 散策(2045~2225)

 ガイドさんが夜の散策に連れて行ってくれるというので、参加。

2-12-1 屋上から

 まず向かい側にあるホテルの別館の屋上から町の全景を見た。
 丘に沿ってまでも家がびっしりと建てられている様子がよく分かる。
 また、教会も多い。

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2-12-2 別のホテルから

 少し外を歩いて行くと、ガイドさんは別のホテルにずかずかと入っていく。
 こちらが、いいの?と思うまもなく当たり前のように、自然に進んでいく。そこからは、蛇行した川の流れなどが見られた。

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2-12-3 町歩き

 そこから暗くなり始めた町中を歩いた。
 職人街と言われるところへも行ったが、店はすべて閉まっており、明かりもないので暗い中の散策となった。それでもかろうじて明るく見えるところでは執念でカメラを向けたりもしたが、やはり目で見るようにはいかない。
 かつて豪商の家だったというところがレストランをしていたので、そこは中を見せてもらうことが出来た。ワインセラーもあったようだ。
 道はそう広くなく、石畳というよりゴロゴロしている感じなので歩きにくい。車も傷むのが早いだろうなあなどと話しながら進んでいった。
 最後のところに、スグラフィート(家の漆喰の壁をひっかくようにして模様や絵を描く装飾)という模様のある壁があった。
 が、もうすっかり暗くなってしまったので、これ以上の町歩きは意味が無いなあと思っていた。

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2-12-4 音と光のショー (2130~2150)

 ところが、またもや別のホテルに入っていった。フロントで一寸声をかけてロビーの端まで行った。
 そこから向かい側にあるツァレヴェツの丘の音と光のショーが見られるという。あと5分もすれば始まります、というので、皆このサービスには歓声を上げた。
 このショーは、団体の希望がなければ行わない、つまり何人かの人がお金を出して始めて行われるという物だ。全く不定期なので、あらかじめの予定を聞くことが出来ない。メンバーの一人が我々のホテルのフロントに聞いたときには、今日はやらないという返事だったとか。
 ところがガイドさんは町歩きをしながら、その開始時刻には最高の場所へ連れてきてくれた。
 いやあ、さすがにプロ、とこのときばかりは皆で褒め称えた。
 このショーは、ブルガリアの歴史が音楽やナレーションとともに語られ、それに合わせて城壁や丘全体が鮮やかな光で照らされ浮かび上がるという物だ。ただ、残念ながら音は聞こえない。それでも、光があちこち動きながら照らしている様子は十分に楽しむことが出来た。

bulgaria0788 30 0335.jpgきれいでした
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2-13 就寝(2315)

ホテル着(2225)

 満足してホテルに戻ってから入浴しようと思ったが、昨日同様、お湯がぬるい。まあ仕方ないのでまた我慢して入った。ただ、昨日のように寒いことはなかった。
 少し荷物の整理をして就寝。