ブルガリア旅行記 メルニック

8.6月4日(月)2/2 ⑯メルニック

起床(0600)朝食(0700)ホテル発(0900)プロブディフ市内観光(0918~1147)昼食(1154~1305)ホテル着(1811)メルニック観光(1838~1955)夕食(2000~2117)就寝(2230)

8-6 メルニックへ (1322~)

ダム湖(1451)WC(1524~1548)サンダンスキ町(1750)

 ここからの移動は大移動になる。一応メルニックまでは265kmということになっている。
 周りの風景も、あまり変化は無いが、ダム湖があった。そこは人造湖になるが、ソフィアから近いこともあって、リゾート地になっているらしい。ボート遊びや釣り、キャンプしている人などもいた。
 遠くにはまだ雪を抱く山が見える。あの山の辺りには熊も住んでいるそうだ。
トイレ休憩の後、ガイドさんが「ゴザ」という飲み物を配ってくれた。栄養満点の飲み物だという。junは一口飲んでギブアップ。乳酸飲料のようで、苦手な物だ。他の人にもあまり人気は無かったようだ。
 サンダンスキというギリシア国境近くの町は、温泉もあるので、ギリシアからの観光客が多く、町の表示も英語よりもギリシア語で併記されている所が多いそうだ。
 メルニックの看板が見られる辺りから葡萄畑が多く見られるようになった。いよいよワインの産地へ近づいてきた。

bulgaria4898 04 1922.jpg橋上住居?商店街?
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8-7 ホテル

ホテル着(1811)

 ホテルの下で下車。そこから少し坂道を上っていく。
 ホテルは山の斜面に建っていた。坂から今度は階段を上ってようやくロビーに着く。
 ホテルにはエレベーターが無いので、我々の荷物はドライバーさんとホテルの人が下から人力で運んでくる。これは大変だ。
 対岸の方にも家が並んでいるが、ここは川沿いに少し平地があるが、山を利用して家が建ち並んでいる。「サンドピラミッド」と呼ばれる、砂岩が浸食されてできたこの地方独特の山並みの崖の下に、民家が寄り添うように連なっているのが、この街の特徴といえる。

bulgaria5052 05 0005.jpgようやくホテル到着
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8-8 部屋 <メルニック 202号室>

 すぐに町の観光に出かけるというので、荷物を置いてすぐに集合だ。
いつもなら、自分たちのスーツケースは自分たちで部屋まで運ぶのだが、今回は、時間が無いのと、階段で、というところがネックになって、ドライバーさん達にお願いすることにした。

bulgaria5065 05 0021.jpg鍵は開けるのが難しかった
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8-9 メルニック観光(1838~1955)

メルニックは、温暖な気候を利用して昔からブドウ栽培とワイン造りが行われてきた。今も周辺にはブドウ畑やワイナリーが点在する。メルニックは味が濃い赤ワインとタバコで有名。
 13世紀には大勢のギリシア人が住むようになり、教会や修道院も建設された。19世紀の民族復興期にはワインの交易で豊かになった商人が村に立派な民家を建てた。19世紀の終わりに人口が2万人だったころには村に40以上の教会や礼拝堂があったといわれている。1912~22年のバルカン戦争の後に住民の多数を占めていたギリシャ人が去り人口は激減し、96件の家と5つの教会しか残らなかった。今はひなびた感じの村になっている。現在の人口は300人程度だそうだ。

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8-9-1 川に沿って

 しばらくは川に沿って歩く。
 石垣のように積まれた物は、12,3世紀の遺跡だそうだ。要塞に囲まれた町だったので、その名残だという。
 それからしばらく行くと少し小高い丘の上に教会があるという。上り口もあったが、形は見えなかった。
 そしてここにもありました。2,3階が張り出した家。
 更に行くとまた教会跡。サントバルバラ教会というのだそうだ。左に小さな穴が開いていたが、これは自然のワインクーラーだとか。それにしてもこの教会の規模を見ると、この町がいかに賑わいを往時見せていたかが分かる。

bulgaria5076 05 0044.jpgさっそくワインのお出迎え
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8-9-2 コルドプロフ・ハウス (1902~1943)

 そこから少し坂道を上ってコルドプロフ・ハウスを訪ねた。ここは1754年に建てられた裕福な商人の家。
 1階がメハナ(レストラン)とワインセラー、2階から上は居住空間になっている。
 まず入り口から入ると地下水の井戸がある。そこから先がワインセラーになっている。まずはそこで少し説明を聞いてから、その先の穴蔵を見学に行った。やはりワイン樽が並んでいた。ここは常に14度に保たれているのだそうだ。
 ぐるりと一回りしてからワインの試飲。他のも試飲させてもらって、1本購入。7レバ。
 それから、上の階へ行って居住部分を見せてもらった。
 各部屋には絨毯が敷かれている。やはりトルコの影響を受けているそうだ。
 美しい装飾の天井や客間の窓にはステンドグラスまであった。
 更にいざというときに備えて隠し扉があったり、サウナまで付いているという豪華さだ。
 共産党時代に没収されてしまったそうだが、その後返還されたという歴史も持っている。
 最後に屋上まで上ってみた。葡萄棚なども有り、更にその上にも行けるようになっている。びっしりと葉を茂らせれば涼しいのだろうが、今日は風も無くものすごく暑い。
 早々に引き上げた。
 添乗員さん達は元来た道を引き返したが、我が家はそれでは面白くないと別の道を帰ってきた。
 ホテルへの登り口のところで、ペットボトル入りのワインを売っていたので、試飲させてもらってから購入。5レバ。ペットボトルでもしっかり口は閉まっていた。 もう大満足の夕食だった。

bulgaria5115 05 0102.jpg葡萄酒工場のマーク
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8-9-3 後日談

 実はこの時に買ったワインが、日本に帰ってから爆発した。ワインを何本か段ボールに入れて保管していたのだが、ある日見るとコルク栓が外れて中味がかなり無くなって横たわっているワインがあった。コルク栓はそばに落ちていた。
 打栓が甘くてそうなったのだろうか。ワインは発酵を止めていなかったのかも知れない。いずれにせよ畳にワインの凍みが残ったが、大事には至らなかった。

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8-10 夕食(2000~2117)

 ホテルのレストランにて夕食。部屋の壁や天井には、動物、特に鹿の立派な角が沢山飾ってあった。この家の主人が狩猟が趣味だったのだそうだ。
 メニューは、パプリカの前菜、カヴァルマケバブ、デザートはバクラバ。パンは珍しく焼いてあったので、美味しかった。
 パプリカは大きかった。カヴァルマは、事前に調べておいたのと同じような形で出てきた。本物だ、と言いながら食べたが、美味しかった。器も含めてまさに本物だ。デザートは甘い。
 ビールは3レバ×2。ワインはドライバーさんが飲んでいるのをめざとく見つけてこちらも頼む。デキャンタで10レバ。これは安い。
 もう大満足の夕食だった。

bulgaria5186 05 0212.jpgビールのラベル
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8-11 ホテルにて

就寝(2230)

 今日もシャワーのみ。しかもシャワーの区切りが無いので、トイレの方まで水が流れてくる。ビーチサンダルが無いとトイレにも入れない。
 昼間は汗がシャツの外まで噴き出ていたのに、夜はかなり冷えてきて、寝るときには毛布を一枚追加するほどだった。寒暖の差がこうも激しいとは。