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2008年8月1日(金) |
能代(0900)(1100)白瀑神社【みこしの滝浴び見物】(1330)(1450)深浦散策(1710)(1840)【深浦ネブタ見物】(1940)(2148)弘前(泊) 宿泊 : ホテルルートイン弘前駅前 |
2−1 朝朝はゆっくりの出発なので、早起きの我が家にとってはもてあますくらいの時間がある。朝一番にまた大浴場へ行く。しばらく時間をつぶして朝食を待ち、開場と同時に食事にありつく。朝はバイキングなので、それぞれが自由にものを食べた。 その後、今日の昼食を仕入れに近くのコンビニに行く。今回は、昼食は1回も設定されていなので、各自で用意しなければならない。昨日は、途中でそういう場を用意しますと言うことだったが、急遽、観光バスで途中のコンビニによってそれぞれ仕入れることとなった。我が家はすでに用意していたので、問題はない。 |
2−2 鹿の浦展望所コンビニに立ち寄っても更に今日のメーンの祭りまで時間がかなりあるので、バスは国道沿いにある「鹿の浦展望所」と言うところに立ち寄った。とても眺望のきれいなところですよ、ということだったが、そう広い場所ではなく、簡単な食事所が2店あるだけの所で、お土産などは売っていない。柵のハマナスは、花の時期を過ぎて赤い実をたくさん付けていた。仕方なく祭りの前後で飲もうとかって置いたサワーを飲みながら時間を過ごす。確かに日本海と海岸線を見渡せてきれいだったが、そう長居して見るほどの所ではなく、皆がそろそろ飽きてきたかなという頃、ちょうどタイミングよく「リゾート白神 ブナ号」が通った。足の悪い則だが走っていって写真に収めた。それでひとしきり話が盛り上がった。バスの運転手さんの話によれば、切符の入手もなかなか困難なくらいに人気らしい。 |
2−3 ハタハタ館本当は、ここで昼食を仕入れることになっていたのだが、バスの運転手さんのあまり品数がないですよという話で、先ほどコンビニ立ち寄りとなったのだが、確かにそういう店ではないようだ。取れたての野菜などがたくさん並べられていた。おいしそうで安い。が、まだ買い込むわけにはいかない。お土産なども少し置いてあったので、今日の祭りにちなんだ餅を買った。といってもラベルに印刷されているだけのものだが。 他にもつまみになりそうな「とうがらし味噌」と「つくね」を買い込んだ。 |
2−4 みこしの滝浴び今日のメーンは、白瀑神社で行われる「みこしの滝浴び」というお祭りだ。神社の後ろにある滝に、御神輿ごと入るというものだ。11時に着いたが、それが行われるのは午後の1時頃というので、それまで自由に待つこととなった。滝の近くにはすでにカメラマンたちが陣取っている。こういう根性がないといい写真が撮れないのだろうと思いながら、我が家は東屋の中に腰をかけてひたすら待つことにした。日が当たるところにいると結構暑いのだが、ここは逆に寒いくらいだった。 この滝は、落差が17mあるということだが、滝幅も広くかなり見応えのある滝だ。この滝を見るだけでも一見の価値があると思う。 さすがに1時間も待っていると、寒さもあって退屈にもなってきたので、まず則が動いた。様子を見てくるといって神社の表の方へ行った。しばらくして戻ってきたので、今度は順がトイレ(広くてきれいだった)をかねて様子を見に行ったが、まだ何の動きもない。 交代に出て行った。それでもなかなか御輿は現れない。則は神社の大鳥居の前でじっと待った。その間に、「リゾートしらかみ」の残りの「くまげら」編成と「青池」編成を写真に収めることが出来た。 順は滝前の休憩所でじっと待った。則から、ようやく御輿が来たと連絡があったのは、そろそろ1時になろうかという時間だった。 |
2−4−1 御輿到着そしてようやく御輿が到着した。それは何とトラックで運ばれてきた。担ぎ手はマイクロバス。ちょっと考えられないことだった。町内練り歩きをしながらここまで来ると思っていたからだ。確かにこの神社は田んぼの中にあり、人家からは離れているので、そういうことになっているのだろう。というか、もはや担ぎ手が少なくなってしまったせいだろう。そういえば今日は金曜日で、土日シフトの多い昨今の中では伝統を守っているわけだが、伝統を守るのも一苦労という所だろう。神社手前でまた担がれた御輿は、威勢よく滝へ向かって歩いてきた。 |
2−4−2 滝の中へ旗と天狗?を先頭に滝の前で全員が集合すると太鼓に先導されていよいよ滝へ。といっても滝の水を浴びるのではなく、滝の前に行って威勢よく御輿を担ぐ人たちとその人たちに川の水をかける人たちがいて盛り上げる。太鼓に合わせて御輿を上げたり下げたり、ぐるりと回旋したりを繰り返してますます盛り上がっていく。 これが全国的に珍しいというので、写真家たちの絶好の被写体となっているのだ。 確かに雄大な滝と御輿は絵になる。 15分程度でいったん川からあがって、全員で記念撮影だ。 このときようやく則と順は顔を合わせた。順は川岸に陣取っていたのだが、則は、御輿をあとをずっと付いていて、滝の真ん前に位置したのだ。最高のポジションゲット。 記念撮影が終わると、また川の中へ。同じことの繰り返しになるので、写真にこだわっていない人たちはぼちぼちと帰り始めた。勿論我々はまだ粘って写真を撮りまくった。 |
2−5 深浦散策夜の深浦ネブタまでは時間があるので、深浦の町をガイドさんに案内してもらって見て回ることになった。まずは深浦駅からスタート。 |
2−5−1 大岩駅から10分ほどの所にあるのが大岩。海の中にあるその岩とは、狭い歩道で結ばれている。その遊歩道の両側の海は、とてもきれいだった。水も透き通っていて、そう深いわけではないが、海底まできれいに見える。また、小さな岩もあちこちに浮かんでいてその様子もきれいだった。島というほど広くないので、大岩か。なるほど。そこは、深浦流紋岩という岩の固まりとかで、岩に縞模様が見られる。中には大木の年輪と似通ったものもあった。 遊歩道から岩に着くと、まずは急なトンネルを上る。自然のままの状態なので、結構怖い。両側の壁を頼りに上っていくと、今度はきちんと階段が付いていた。といってもこれも結構厳しい。でも、そこを通って上まで行くと、周りの海の様子から遠くの岬まで見えて、なるほど遊歩道を造ってまで見せたかった所だということがよくわかった。ガイドさんはよく説明してくれたが、みんなが長い列になってしまって、我々だけで聞いている感じだった。 |
2−5−2 猿神鼻岩洞門れから町役場や校倉造りの民俗資料館などを通り過ぎて、猿神鼻岩洞門に着いた。一番上の岩がお猿さんに似ているところからこう名付けられたらしい。以前はこの道しかなくて、車なども通っていたそうだが、北海道のトンネルが崩れた事故があったために補強して狭くなってしまい、今は人が通るだけのものだ。 代わりに、海を埋め立てて新しい道が造られている。 |
2−5−3 神明宮津軽二代藩主が海上渡航の安全祈願のために造った神社。古くて趣があるという見方もあるし、古くさいという見方も出来る社だ。鳥居をくぐると「トヨの水」という名水があった。冷たくて気持ちよかった。本殿は、ちょうど1年に1回だけ開くという機会に恵まれ、お参りすることが出来た。帰るときに後ろを振り返ってみたら、もう後始末にかかっていたので、本当にぎりぎり運がよかった。 |
2−5−4 円覚寺出発まで時間があったので、駐車場横の円覚寺という寺に入った。重要文化財があるということだったが、あまり期待はしていなかった。入るとちょうどガイドさんがいて、まず庭先の説明をしてくれた。遭難しかかった船乗りたちの道しるべとなったという杉の木。そこから伸びる赤い紐におでこを付けて願い事をするといいと言うので、早速願い事をした。 そこから中に入ると今度は僧侶が説明をしてくれた。中は撮影禁止なので、記録を残せなかったのが残念だが、なかなか見応えのあるものが揃っていた。 初めに薬師堂へ入れてもらった。ここにある厨子は国の重要文化財になっている。歴史は古く坂上田村麻呂まで遡るようだ。そのためにここは貴族の庇護もうけ、この厨子自体は室町初期のものという。 本堂の方には、先代や先々代の住職の手になる曼荼羅や掛け軸などが並んでいた。これはまだ新しいものだが、いずれ歴史になるだろう。さらに行くと、船絵馬やまげ額など古いものが残されていた。深浦は北前船貿易が盛んな頃の港として船の出入りが多く、その安全祈願のために奉納されたものだ。特に当時の北前船を描いた絵馬は、日本唯一のもので、これによってその頃の船の様子がわかったのだそうだ。また、高田屋嘉兵衛関連のものもあって驚いた。すごいものだと思うが、特に文化財に指定されている様子はない。 一番驚いたのは、まげ額。初めて知った。航海の無事のお礼として自分の髷を切って絵馬のように板に貼り付けて奉納してある。たくさん並んでいる様はおどろおどろした感じもするが、これも彼らの気持ちの表れだと思うと貴重なものだ。 先へ行くと、さらに驚かされたものがあった。信者たちの髪の毛を使って、先々代が刺繍で三十三観音や涅槃図を仕上げているのだ。特に涅槃図のお釈迦様の目は、明治天皇のお后の髪の毛を使っているという。 また、すべて梵字を使って書き上げた釈尊像や聖観音像などもある。 余った時間でついでに立ち寄った寺であったが、いやなかなかのものであった。 |
2−6 夕食今回のツアーは夕食は付いていないのだが、食べる所までは連れて行ってくれた。それが「ウェスパ椿山」という宿泊施設も備えた所だ。同名の駅も五能線にはある。あらかじめ何を食べるかをインターネットで調べていたので、すぐにそれを頼んだ。内容的には十分に満足のいくもので美味しかった。 |
2−7 深浦ネブタバスを降りる頃、ぽつぽつと雨模様になってきた。といっても傘を差す程度ではないので、用意だけして町へ出た。ここのネブタは、子供会が行うという小振りなものだ。いくつくらい出るのかどんなコースを通るのか、町の人もわからないという。仕方ないので、この辺りは通るでしょうという銀行の前辺りで待つことにした。途中学校へ入る人グループに出会ったが、後で回りますというのでそのまま進んだ。 この町は、何故かベンチがたくさん設置されているので、銀行前のそこで待つことにした。 しばらくして警官に先導された一台目がやってきた。本当に小さいものだ。しかも、雨模様なので、ビニールシートがかぶせられていてあまり見応えはない。それでも子どもたちが一生懸命に引いているので写真を撮ったりしながら見ていた。 ここのネブタはおとなしい。一応鳴り物もあるのだが、いかんせん人数が少ないのであまり迫力はない。しかも可愛そうに、道路が通行止めになるわけでもなく脇を車がビュンビュン走り抜けていく。国道だから止めるわけにはいかないのか?おまけに、提灯や垂れ幕など町の飾りもなく人出も少なく、本当にこれがお祭りなのだろうかと思えるほど、町全体がひっそりしているのだ。 この日のネブタは三つか四つだけだった。特徴的なのは、青森ねぶたのような張りぼてタイプと、弘前ねぷたのような扇型タイプの二つが混在していることだった。 予定の時間は一時間半ほどあったのだが、皆集合時刻よりもかなり早く戻ってきた。我々も途中の酒屋でお酒とそこで売っていたお総菜の夕顔の油炒めを半額の60円で買って薄暗い道をバス停まで戻った。 |
2−8 弘前のホテルへ弘前まではバスで移動。ひたすら走ってホテルを目指す。バスは夜道をかなりのスピードで走った。約2時間ほどで弘前へ着くと、ちょうどネプタが帰る所へ出会ったようで、何台か見ることが出来た。車に積み込まれて走り去るねぷたもあった。 正直、深浦ではなくて早めにこちらへ来たかったな、と思った。 ここも昨日と同じ系列のホテルなので、大浴場があり、それに入ってからすぐに寝た。 写真は翌朝のもの。 |
Copyright ©2008 Junko Honkawa & Norihiro Honkawa. |