2010年8月20日(金)
1-1 出発
・羽田(0740)JL 1145 20のCD(0920)釧路
今年は例年の気温などと言うのが当てにならないくらいに暑い。
猛暑日・熱帯夜の連続だ。涼を求めてきた北海道も、その例外ではなく暑い日が続いている。といってもこちらはせいぜい夏日らしい。
とにかく涼しさを求めての北海道旅行、願いが叶うといいのだけれど。
羽田へはいつものように品川から京急で。高架工事も下りはすんでいたようだ。羽田成田間の行き来が楽になるらしいが、我が家にはあまり関係はない。
羽田は第一北の団体カウンター。今回は現地添乗員と言うことで、羽田から釧路までは各自で行く。
受付を済ませてから、荷物を預けた。我が家にしては珍しいが、団体なのでどうせ待たされるからと宅急便代を節約したのだ。それからカードのラウンジ(エアポートラウンジ)へ行く。ここは保安検査場を通過してからの16番ゲートの近くになる。この時間にはクロワッサンが食べられるので、それで朝食とした。インターネットも使い放題なので、早速noriは北海道の天気をチェック。今日は大丈夫そうだ。
しばらく休んでから、出発ゲート11番へ行った。
飛行機は2-4-2の並び。我が家は20のCD。中央の2席だ。1時間ちょっとのフライトだから窓際がよかった。無記名のチケットだったから、変えてもらえばよかった。
お茶のサ-ビスを受けて少しすると、ほぼ予定通りに着陸。
荷物が出てくるまでにかなり時間がかかったので、バスが出発したのは10時近くにもなっていた。
外の気温表示は23.2度。東京より10度も低い。助かるなあ。
さてバスの席だが、今回は21名しか参加していないので、後方の座席がガラガラに空いている。ということで当然のように後ろに座る。
1-2 摩周湖(1140~1210)
途中1回トイレ休憩をして摩周湖に着いた。
霧の発生率が高いと言われる摩周湖だが、5回目になる今回もよく見えた。ここではnoriが初めて天の川を見たという思い出の地でもある。
まず恒例の団体写真を撮った。まあ、ツアーだから仕方ない。あまり売れ行きはよくなかったようだ。
それからしばらく自由散策。あちこち動き回っていろいろな角度から湖と中之島、摩周岳などを移した。ここでトリカブト1号発見。
それから今日は昼食がついていないので、目に飛び込んできたカレー揚げパン(250円)、あつあつ揚げポテト(200円)、カットメロン(100円)を買って食べた。
そうしてバスに戻った。少し早めに戻ったつもりだったが、すでに全員が揃っていた。
1-3 道中
今回は観光する場所が結構飛び飛びになっているので、移動時間が長い。
ということで、途中目についた物を記録した。
摩周湖を出るとすぐに、硫黄山がよく見えた。噴煙も上がっている。麓にある川湯温泉の源になっている活火山だ。
その周辺にある屈斜路湖も見えた。ただ、木々の合間からその姿を写真に撮ろうとするので、大変だった。我が家の辺りだけ勝手に盛り上がって五月蠅かった。
周りの山の木々は、トド松とエゾ松が多いそうだ。おそ松とじゅうし松あとなんだっけ?などと話しながら聞いていると、ガイドさんが、「天まで届けーのトド松、下がええぞええぞのエゾ松。こう覚えてください。」と大きな声で説明した。枝振りを見て判断するのだそうだ。なるほど。
それから東藻琴の芝桜公園の横を通った。時期が合えば、きれいなピンク色に染まる丘だ。今は緑色になっているので、説明されなければ見落とすところだった。
この頃気温表示は26.3度になっていた。やはり北海道もクーラーが必要になってきた。
この辺りはエミューの飼育をしていると言うことや、長芋の産地であるということの説明も聞いた。
このガイドさん、札幌のバス会社なのだけれど、全般について非常に詳しい。これ以降もどんな田舎道に入っても的確な説明をして驚かされた。
藻琴湖を過ぎ、目の前にオホーツク海が広がり、網走に着いた。
1-4 昼食(1325~1415)
昼食はオプションとなっている。今回は3回ある昼食はすべてそのようになっている。
今日は適当に食べようと思って、朝コンビニでおにぎりを買い込んである。又、さっきも摩周湖でおなかに詰め込んでいるので、さほど心配はない。
昼食場所は、何度か来たことのある「網走海鮮市場」かと思っていたら、そこを少し通り過ぎた小さな店だった。つまみに何か海鮮をと思っていたのでちょっとガッカリ。
それでは、と歩いて目の前にある市場を目指したのだが、砂浜が川で分断されてしまっていて、たどり着くことができなかった。重ね重ね残念。
ただ、砂浜にカモメの大群がいたので、なかなかの光景を目にすることはできた。
それから始めの店に戻っておにぎりを食べた。
1-6 列車・原生花園駅(1451)(1445)知床斜里駅
そこの駅からJRに乗る。これも今回の旅の売り物の一つ。junも楽しみにしていた物だ。少し前にホームへ行って、電車がくるのを待った。遠くにライトが見えると、二人とも興奮してシャッターを切りまくった。
電車は一両。我々が乗り込んでもまだ空席がある程度の乗車率だった。
左にオホーツク海、右に濤沸湖を見ながら走る。湖の向こうに斜里岳が見える。それが走っていくに従って姿を変えるので、結局殆どその写真を撮って過ごした。
すぐに知床斜里駅に着いてしまった。
斜里駅には、ネプタの金魚がぶら下がっていた。こちらでも同じようなお祭りがあるらしい。
1-7 道中
しばらく北海道らしい風景を見ながらバスは走る。
オホーツク海は、海岸線がだんだん厳しくなり、そこに海鵜が沢山いた。
そろそろ鱒の遡上が始まっていると言うことで、その川を見ることもできた。ただ、肉眼では鱒がはねているのが分かるのだけれども、カメラには収まらない。それほどの数ではなかったからだ。
しばらくするとオシンコシンの滝の横を通り過ぎた。ここには何度も来ているが、ただ通り過ぎたのは残念だった。この滝は知床半島最大の滝のことで、高さが80mもある。途中で二筋に分かれているが、車窓から見る限り水量は多そうだ。その次の滝は三段の滝。名前の通りの滝だ。ただ、木に隠れて三段をいっぺんに見るのは難しい。
その後は海岸線に奇妙な姿の岩についたトド岩やら二つ岩やら亀岩などの説明を聞きながらバスはウトロを目指した。
1-8 知床ウトロ港クルージング(1628~1736)
これまた楽しみの一つ。
知床半島の海岸線は、断崖絶壁が多いが、特にウトロの方は海蝕崖や海蝕洞の連続でなかなかに見応えがある。おまけに滝が何本も海に落ちている様は、船でないと見ることができない。
前回は大型船で行ったのだが、今回は我々団体の貸し切りという小さめのクルーズ船だ。当然我が家は後ろのデッキ。ただし救命具の着用が義務づけられているので、やや窮屈だ。
要所要所で解説をしてくれるので非常に分かり易かった。
まず、フレベの滝。乙女の涙とも言う。これはまさに船からでないと全体の姿を見ることができない。
羅臼岳がきれいに見え絶好のロケーションだ。目を少し左上に移すと真っ白い灯台も見える。
次は男の涙という滝。それは入り江にあるので、船はそこに入って少し停船。細い滝が数本並んでいる。右の方と説明していたから、これら全部が男の涙ではないのだろうが、それにしても女々しい落ち方だ。
見物は滝だけではない。
まずはオーバーハング。下の方の岩が落ちてしまったのかそこだけ削り取られてしまったのか反り返ったように上の方が海に出ている。ただ、大きすぎてうまくフレームに収まらない。
次はこけし岩。これははっきりとわかった。首が今にも落ちそうな不安定感があった。これには足がついているんですよ、というがまさにその通り。面白い。
このコースでの一番はやはりなんと言っても「カムイワッカの滝」だろう。この水源は温泉なのだそうだ。又、ここでは硫黄を採取していたそうで、その任には囚人が当たっていたとか。
硫黄山もよく見えた。
そこから船は引き返す。同じ所を戻るだけなのだが、ご丁寧に又同じ説明をその場所場所でしてくれる。
そのときはとてもよく分かったのだが、帰ってきてから写真を見るとどれがどこなのかあまり自信は持てない。ただ、夢中になりすぎて、波しぶきがかかるのにも気付かず、junはズボンを濡らした。
降りたところにゴジラ岩なる物があったが、すでに子供たちにとっては遠い世界らしくゴジラを知らない子が多いそうだ。
1-9 ウトロ温泉ホテル着(1745)
ホテル知床3号館 337号室
3号館というのは、エゾシカ館らしく、エレベーターの表示から廊下の写真まですべてエゾシカで統一されている。他にも熊の館があった。
我が家は和室のゆったりした部屋だ。
今夜はナイトツアーというのがあるので飲酒は禁止。それなら日の入りを見ようと行ってみたのだが、あいにく雲が多くて海に沈む太陽は見られそうもないので、食事に行った。
ビュッフェスタイルだったが、内容が種類も多くて目移りしてしまった。これで飲まないのはつらい、地というような物ばかりだった。
その後、出発まで時間があったので、温泉に入った。
ここにも韓国人らしい団体が泊まっており、観光客が増えているのを実感した。
1-10 ナイトツアー(2010~2146)
野生動物を見るというのが最大の売り物らしいツアーだ。カメラを忘れずに、といわれたが、写るはずがないだろうと思いながらも一応持って出かけた。
バスは混載。結構いっぱいになっていた。三台出ているそうだから大繁盛だ。
すっかり暗くなった中を知床五湖の方へ向かって行く。
ガイドさんがやや大きめの懐中電灯で道を照らしながら動物を見つける手はずになっている。
始めにやはりエゾシカが姿を見せた。が、暗い上に座席に座っているので、窓ガラス越しだしなかなかうまく写すということはできない。
その後もエゾシカが続き、ようやくキタキツネが現れた。でも動きが速すぎる。
折り返し地点では星の観察。
あまりよく分からなかった。見えることは見えるのだが、今ひとつ輝きが鈍い。
そこから引き返す途中にシマフクロウがいますという連絡が、前を行くバスから入ったが、我々のバスでは確認ができなかった。
なんか消化不良のままホテルへ戻った。これで一人1800円は高すぎる気がした。