2010年8月23日(月)
4-1 朝
今日も朝は5時に起きる。すぐに健康チェックをする。いつもなら異常なしで終わるはずが、この日はjunの調子がおかしかった。血圧も異常値を示し、何よりも不整脈で、医者に行けという表示が出た。今までたとえそういう表示が出ても計り直すと異常なしになるのだが、この日は何度計り直してもだめだった。
心配しながらもまずは温泉に行った。
長湯しないように気をつけてサッと一浴びしただけにした。
それから最終に作りをして、朝食前に宅配便で送る手続きをした。帰りはリュックだけになる。
朝食も定番。早めに入れてくれたのだが、すぐにいっぱいになった。出発時刻が早いのだから仕方ない。
定刻7時40分、十勝川温泉ホテル発。
4-2 道中
今日のバス席はなんと一番前。こんなことはあり得ないと思っていたのだが、いつも後ろにいたから添乗員さんの配慮か?有り難くその席に座らせてもらう。
ガイドさんに相づちを打たねばならないのは大変だが、おかげでいろいろなことがよく見えた。
帯広十勝インターから高速に入る。しばらくは飛ばすことになるが、ここがかつて「車より熊の方が多い」と言われた高速道路。現在は高速道路無料化実験道路になったために交通量が増えて、初めて渋滞ということが起こったとか。
トマムで高速を降りて一般道路を富良野へ向かう。
途中線路を覆っている所は、駅だそうだ。雪が積もってしまうのを防いでいる。雪国ならではの設備だ。
冬に備えて畑仕事も急ピッチのようだ。
4-4 美瑛四季彩の丘(1120~1200)
フラノーブルというドライブインで弁当の積み込みをしてから四季彩の丘へ行く。我が家は頼んでいないので、またもやそこでコロッケを購入。
10分ほどで四季彩の丘に到着。
これまたすごかった。むしろこちらの方がすごい。
サルビアもあったのだが、ケイトが半端なくすごかった。数もそうだが、色が鮮やかでくっきりしているのだ。すごいすごいと連発しながら、見て歩いた。
ここにも中国の団体も来ていた。頼まれてカップルの写真を撮ってあげたりもした。
ところでこの美瑛は、丘の美しさを見てもらうために、電線類を地下に埋め込んでしまったところがある。おかげで電線に邪魔されないできれいに写真を撮ることができる。写真によって有名になったところだからこその配慮かもしれない。有り難い。
旭岳に向かう途中まだ電車を見る。初めて2両のを見た。
バスの中で、先ほど購入したコロッケとトウモロコシを食べた。
4-5 旭岳(1300~1435)
ここも楽しみにしていた所の一つ。ただ、お天気が今ひとつぱっとしない。ロープウェイの人に聞くと、もうすぐ雨になると言うことだ。何とか帰りまで持ってくれるとよいのだが。
ロープウェイから周りを見ると、やや雲がかかってきているようだ。それでも遠くの山頂に白く残っている雪は見えた。眼下にも沼のような物が点在していた。noriがそっとロープウェイの人にあと一時間くらい天気は持ちますか?と聞いたのだが、その答えは危ないというものだった。
ロープウェイを降りていよいよ山歩きになる。
添乗員さんはくれぐれも無理をしないようにと繰り返し言っていた。我が家は二人とも登山用の杖を持ってきたので、その点は安心だ。
ごつごつした岩道を歩き始めるとすぐにチングルマの大群が飛び込んできた。この花は群生して咲くので、といっても我が家はまだその白い花を見たことがない。いつも終えた後の姿ばかりだ。
さらにいくと、小さめのミヤマリンドウやそれよりやや大きいエゾオヤマリンドウも沢山咲いていた。今がちょうど真っ盛りのようだ。
そんな花々に目を奪われていると、目の前には、旭岳の姿がくっきりと見えた。
湖を通してみるその姿は美しいの一言。きれいに湖に移って逆さ旭岳も見られた。
この辺りから引き返す人も出てきたが、我が家は当然先へ進む。
二つの湖が同時に見られる所では、添乗員さんに二人の写真も撮ってもらった。
最終地点の姿見の池に到着。湖ではなく池なんだ、そういえば途中は満月沼という表示があって、沼だったんだ。
どちらでもいいが、生憎とこの辺りからポツリポツリと落ちてきて、せっかくの姿見ができなかった。
旭岳は噴煙をはいているが、このときには頂上まで見ることができた。
我が家は写真を撮りながらなので、結局最後になってしまった。「遅れないでください。」と添乗員さんに釘を刺されたが、二人の足と残りの距離を考えれば十分だという自信はあった。
帰りにも花を写しながら歩いた。白い実のシラタマノキや赤い実のコケモモなど見落とし そうになるのを探した。黄色いキリンソウも沢山咲いていた。
時々足をグラッとさせながらも無事にロープウェイの駅へ到着。先に降りた人と合流した。
ちょうどこれから歩く人たちの団体が来たが、この頃には雲が下に深く降りてしまって、かわいそうに殆ど旭岳は見えなくなっていた。
4-6 道中
これですべての観光は終わり。
忠別ダムを通り過ぎる。
「いろいろな動物を見ましたが、熊だけは見られませんでしたねえ。」とガイドさんが話していると、なんとキタキツネが道路に飛び出してきた。車を恐れないでいると言うことは、誰か餌をあげた人がいるからだという。こういう狐の運命は、死ぬことだという。餌をもらいに来て車にひかれるか、自分で餌をとらなくなるとか、栄養過多で病気になるとかなど、いろいろな原因があるそうだ。
途中に強制労働で連れてこられてここで命を落とした中国人の慰霊碑があった。あまりにもひっそりしている。
それからしばらくは高速道路を走って札幌を目指す。
雨がひどくなってきた。