３月２５日（土）　成田　デリー

わざわざ日本のインドと呼ばれる町の駅へ（０８１４）・・成田第二空港・Ｇカウンター・・（０９３０）エアインディアカウンターにてチェックイン・・（１１４５）機内へ・・飲み物サービス・・（１２００）動き出す・・（１２１８）離陸・・（１２５０）スナック・ワイン・・（１３３０）食事・・（１７３０）サンドイッチ・ワイン・・（１８２３）着陸＜時計を−２時間、タイ国時間に＞（１８０３）飲み物サービス・・（１８２０）動き出す・・（１８４５）離陸・・（１９３０）スナック・ワイン＜時計を−１．５時間、インド時間に＞（１８３０）食事・・（２１５１）着陸・・（２１５５）空港発・・（２２０５）ホテル着

１−１　出発の朝
　今回の旅は、旅行前にちょっとしたバタバタがあった。それは、直前になって二日目に乗るはずの飛行機がキャンセルになったからだ。普通そういうことはないのではないかと思う。日本でも、飛ばしたくないから天候のせいでキャンセルにしたんじゃないのと疑いたくなるようなキャンセルを経験したことがあったが、こうしたあからさまなキャンセルというのは、十分にインドの旅をワクワクドキドキさせるものとなった。
　さて、今回は途中バンコクを経由するが、インドエアー（以下ＡＩ）の直行便。このＡＩ、時間が遅れることで有名だ。実際我々が乗る直前の２回の同じ路線の飛行は、４時間位遅れていた。
　成田フライトインフォメーションのウエブページが開くのは午前５時。到着予定時刻は８時だから、十分にその時間には到着時刻がオンタイムならその旨表示される。果たして、当日５時を待ちかまえて見てみると、その前後の飛行機は表示されているのに我々が乗る「ＡＩ３０９」だけが表示がない。そうであれば、そんなに早く空港に行っても仕方がない。マァともかく仕度はほとんど終わっているからと、順さんは仕事を始めてしまった。則の方はその後のこともあるからおちおちしていられない。そわそわしていると、順さんがコンピュータでチェックをして、９時３０分到着、つまり１時間半遅れと表示されるのを確認した。そこで、残っていたサンドイッチを食べて、仕度に取りかかった。
　
１−２　空港へ
　結局最初に予定した時間より３０分位遅れて家を出る。山手線も座れて、スイカになって初めての日暮里乗り換えも、パスネットを入れてからスイカをタッチすることで、無事に通過。京成の中の改札口の自動販売機でスカイライナー特急券を買う。スカイライナーの中でＡＩの出発時間を携帯電話から確認すると、１１時４５分となっている。１５分早い出発予定時間・・・これはいつものこと。これがインド式なのか。と言うことは定刻出発と言うことだ。
　
１−３　大混雑
　スカイライナーは順調に小一時間走って、空港第２ビルに到着。成田空港はけっこう込んでいた。それに、明日は空港反対派の集会があると言うことで、チェックも厳しい。ゲートの前には相当の人だかりで、数少ない経験だけれども、過去に見たことのないような行列だった。
　
１−４　手続き
　最初にカウンターを確認し、荷物とレンタル電話を受け取って、カウンターへ行く。小さな旅行社のいくつかを束ねたカウンターだ。来てすぐに確認した時には列はそう長くはなかったのだけれども、少し列が長めになっていた。ただ家族連れが多かったので、思いの外早く順番が来た。Ｐ旅行社だと告げると名前の確認をせずに書類一式を渡された。つまり我々だけということだ。カウンターの人は、手慣れた感じで短い時間に適切に応対してくれた。
　それが終わると、搭乗券の入手だ。９時３０分に始まるということで、少しできていた列に加わる。カウンターで航空券を受け取った際には、係員にビジネスだと言えば横から入れてくれると言うことだったが、どうもそんなことはできない。
　さて航空会社にチェックインしたが、座席のリクエストに応じる風でもなく、我々も何も言わなかったので、ただ航空券を渡された。２＊２で全て窓側だから問題はなかろうと言うことなのだろうか。
　
１−５　搭乗
　それから水を購入して、出国手続きへと向かう。ゲートの前は長蛇の列で、ラッシュアワー並みだ。例のチンコン・カンコンなる機械もフル稼働。こんなことも見たことはない。無事に通過して出国審査。こちらは、前の所を通過できた人だけなのでさほどの混雑ではなかった。
　さて我々はと言えば、今回は一応ビジネスなので、ラウンジが使えるので、そちらへ急ぐ。禁煙のラウンジは『大和』ということで、そこでほぼ１時間位時間をつぶす。順さんはコーヒーを飲み、あんパンを食べた。則は生ビールを飲んだ。
　１１時半になったので、ラウンジを出て搭乗ゲートに向かう。一番端。端な訳だった。そこで更に一人ひとりのボディチェックや荷物検査などが行われる。女性のハンドバッグも含めて、全て中を見られる。則などはいつもの機材を持っていたので、これは個人用かと聞かれた。
　さて入ってみると座る場所がない。考えてみればそう早くやってくる必要はなかったのだ。仕方なく、はじの方の窓の所に腰掛けていると、しばらくしてアナウンスがあった。今回はクラスが上なので早く入れる。
　
１−６　機内にて　　２階　　６１A・B
　さて指定された座席は２階席の非常口の前。まぁ団体の安いチケットだから仕方がない。しかしながら、その反対に前は広く開いているから立ち上がるのにはすこぶる便利だ。座席は半分が埋まっているという状態だ。我々の座席はＡＢで左だったが、右の同じような運命の非常口前の座席は誰もいなかった。
　おそらくは次回は順さんが退職した直後の旅行になるのではないかと思うが、二人とも人生初めてのビジネスだ。機体はおんぼろだし、スクリーンは前方にしかないし、安いだけのことはそれなりにあるが、それ故に我々でも利用できるビジネスクラスというわけだ。
　座席は確かに広いし、後ろをあまり気にすることなくリクライニングはできるが、我々の体型からするとそう快適と言うほどのことはなかった。幅は勿論広いからゆったりは座れた。
　
１−６−１　食事
　食事の内容もそう豪華と言うことはない。食事のチョイスが、ベジタリアンorノンベジタリアンのそれぞれに２種あり４種から選ぶことができただけが特徴か。ただ、ウエルカムドリンクがあったり、ワインの質がよかったり、そしてグラスが空になれば次いでくれたり（則など４杯も飲んだ）、食後に果物が選べたりという点で、優れてはいた。
　おかげでつい食べ過ぎた。
　
１−６−２　映画
　前のスクリーンに映る映画は、突然みんなが踊り出すインド映画でしかない。しかも日本語がないので、面白くない。DVDを借りることが出来そうなのだが、それでも日本語のものは一つしかなかった。そこで我々は自前の画面を持ってきていたので、順さんは「雨あがる」を途中まで見た。
　
１−６−３　バンコック
　２度目に、イギリス流に言えば（イギリスはインドの旧宗主国）ティータイムの時間なのであろうか、ちょっとした食事が出た。そうこうしているうちにバンコックへ到着。定刻よりも早いランディング。
　バンコクに到着しても降りるわけにはいかない。機内の掃除などがあって、半数近くが降りた機内ではあったが、またすぐにほぼ満席の状態になった。そうした状況もあってだろうか（ビジネスは二階席なのでエコノミーの様子はわからないがおそらくは同じような状況だったのだろう）、出発がかなり遅れた。エプロンを離れても順番待ちで待たされた（結局デリーへは１５分位遅れての到着となった）。
　
１−６−４　入出国カード記入
　バンコクを出ると、出入国カードが配られた。我々は事前に予習をしてあったので、そのメモを書き写した。慎重に出国カード部分も書いたのだが、実はこれが後で全く無駄になった。まぁ、でもきれいに書けた。
　
１−６−５　また食事
　機内食も２度目ともなると、改めてノンベジかという確かめはなかった。
　ノンベジタリアンはタイスタイルとインドスタイルがあった。インドスタイルはもちカレーというかインド食で、かなり辛かった。たぶんこの程度の辛さがインド式辛さなのだろうと実感した。こうして徐味覚の面でも徐々にインドに近づいてきていることを実感する。
　
１−７　インド
　少し手間取りはしたがイミグレーションは何も聞かれることもなく通過した。しかし、荷物が出てこない。イエメン・サナーの二の舞か。同じ機内に乗っていて、インドはもうよく来ているという女性の物も出てこない。やがてガランとなって、そこにはもう我々しかいなくなった。ヤバッ！である。と、そのときに我々の二つと彼女の合計三つがポツンと置かれているのを発見。何のことはない、ビジネスの客のは一カ所に集めておいてくれるシステムだったのだ。こうして無事に通過。
　両替もして（両替は何かチャージ料が多かった感じがする。１万円で３５００ルピー）、外に出た。入り口には例によって名前を書いたカードをもった人の列だ。順さんはＡ社のワッペンをつけるのを嫌って、ワッペンを持ちながらその列の中を探す。出迎えの人がすごいので、なかなか見つからない。後から荷物を持ってついて行く則はキョロキョロして、必死だ。そうこうしているうちに、ガイドさんの方から見つけてくれた。
　若い男の人だ。
　　　
１−８　ホテル着　 ２２：０５
　大して自己紹介するでもなく、すぐに車に。小型車なので、やや狭い。後ろに二人でもけっこう長時間だとくたびれるなぁ・・・と思ったが、よくよく考えるとこの車は、明日以降の長距離には使うわけではない。
　簡単にインドのことを説明して貰っているうちに、ホテルに到着。飛行場から一番近いきれいなホテル（さっき荷物が同じ運命だった女性の話）ということで、あっという間についた。チェックインの後、明日の出発の時間などを確認してガイドさんと別れる。そうそうガイドの名前は、ラビ何とかさんで、我々はラビさんで勘弁して貰うことにした。
　ホテルの部屋は十分な広さだった。どういう訳か、ホテルのルームナンバーの書いたプレートの下にも「ビジネスクラス」と書いてある。ビジネスクラスというが、ホテルだとどうもビジネスホテルをイメージして、一瞬ぎょっとしたが、中に入るとかなり広い部屋だった。ただ、ゴミ箱に前の人のゴミが残っていたり、シーツは前夜の分を伸ばしただけのように感じられたので、ちょっとがっかり。
　ホテル全体も、部屋も空調がかなりきつい。順さんが寒いと言って空調を停めた。
　それから順さんがチップのために細かいお金に両替に行き、その間にスーツケースを則が部屋で受け取った。インドルピーがなかったからドルで１＄渡した。どうもガイドさんの話によれば、これは払いすぎのようだ。部屋のインドビール３３０ｍｌが１４５ルピーだから、それだけ貧富の格差が激しいのだろうか。
　風呂に入り、少し予習をして寝た。
　
　＜ホテル＞
　ラディソン　ホテル　　３４６号室　　ミネラル付き
　バスタブ、ドライヤー有り。お湯が豊富。
　　左の写真は翌朝にホテルの玄関で撮ったもの。
　　ホテルの前は、空港からの高速道路が建設中。