4.8月8日(月) マテーラ、アルベルベッロ 小雨のち曇り 

ホテル(0900)(1100)マテーラ 昼食 (1500)(1615)アルベロベッロ(1800)(1835)ホテル


4.1 朝小雨 19℃
 肌寒いと思ったら、小雨が降っていた。半袖では寒いくらいだ。バスが走り出しても雨は続いた。暑いのも嫌だけど傘をさしての見学も嫌だなあと思っていたら、マテーラに着く頃には何とか止んでくれた。


4.2 マテーラ(サッシ) 1100〜1500
 ガイドは洋子さん。初めて日本語を話すガイドさんだ。というより日本人だ。こんな所にもすんでいる人がいるんだ。サッシというのは洞窟住居。トルコのカッパドキアを想像すればいいかな。
 はじめに「サッソ・カヴェオーソ地区」というサッシが見渡せる所へ行って概略を聞いた。それから歩き始めた。下が滑りやすい材質の上に下り坂なので足下を注意しながら歩いていった。しかしこの足下の下にも家があるのだ。元々は崖ではなかったろうか。そんなところによくもまあ造ったものだ。そういえばばっこうくつも同じようだったな。

 横に家を見ながら歩いているその道の下がまた家、何とも不思議だ。家は横に横に掘り進んでいくので、上下の家に穴をあけることはないそうだ。ただ、やはりたまに失敗することもあるのだという。一番面白かったのは、墓地の下が教会という所。毎日ミサをあげてもらって、場所的にこんなにいい所はないだろう。
 その「サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会」は内部に入れるようになっているので見学。天井の高さといい内部の広さといい全くふつうの家と遜色ない位の出来だ。暗いことと換気・水まわりの悪さをのぞけば何ら問題なく生活できそうだ。壁にはやっぱりフレスコ画が描かれている。
  少し歩いて、「民家」を訪ねた。といって今もここで生活しているわけではなく、紹介の洞窟。家畜も一緒に穴の中で飼っていたという。しかも盗まれないように一番奥にその部屋を作っていた。部屋中にその臭いが充満するのだろうな。人の部屋には家具が所狭しといてあった。タンスのようなものの引き出しは、夜には子供たちのベッドになるそうだ。狭い空間をいかにして有効に使うか、様々な工夫をしていた。一番感心したのは、きちんと台所があって、井戸も掘られていたことだ。井戸といっても雨水をためておく貯水槽から水を汲み上げる仕組みなのだが。今もこういう家で住んでいる人がいるという。が、ここはもう世界遺産になっているので政府の管轄地区。すむには特別に膨大な借家金を支払うのだそうなので、一種の贅沢として住んでいるという。そうそう、この家の解説は日本語のテープ。日本人はどこにでも行くようだ。
 次に「サンタ・マリア・デ・イドリス教会」に行った。ここにもフレスコ画がたくさんあった。奥にもう一つの教会「聖ジョバンニ・デル・モンテネッロ教会」がある。洗礼をしていた教会でそれ用の桶もあった。また、こんない奥なのに台所も付いていたのには驚いた。
 これでこの地区は終わり。谷を越えるようにして次の地区へ移動。途中振り返って見ると、きれいな町並みが見えた。
 昼食はもちろん洞窟レストラン。雰囲気だけ味わった。
 それからバスでアルベロベッロへ戻る途中、ムルジャ高原の「ベルベデーレ」という展望台からもう一度サッシ地区を展望して景色を堪能した。

4.3 アルベルベッロ 1615〜1800
 バスの中からちらほらしか見えなかったとんがり屋根の家は、バスから降りて歩き出すと、なんとまわり中とんがり屋根。壮観だ。はじめに「アイア・ピッコラ」地区を歩く。ここは住宅街でとても静か。ゆっくり味わうにはこちらの地区がいいそうだ。壁はどの家も真っ白。こうしておくことがこの地区の男の仕事として割り当てられているらしい。しょっちゅう塗っているようだ。

 一度戻る感じで、今度は「リオーネ・モンティ」地区に行った。こちらは道の両側にずらりとお土産やさんが並ぶ。日本語の表示や呼び込みもあるここの通りはすごい人。誰かが原宿みたいと叫んでいたが、まさにその通り。こちらには屋根に模様の書いてある家がある。突き当たりにある教会のクーポラもとんがり屋根。ここまで徹底すると面白い。この日前後、ちょうどここのお祭りということで教会前の広場では、露天がたくさん出ていた。時間があればふらふらしたいところだが、まだ見たいところがあるのでそちらへ急いだ。
 もう一度先ほどの住宅街へ行き、唯一二階建てであるという家を見に行ったのだ。ブロック状の石灰石を積み上げただけの家なので、二階建ては難しいのだそうだが、ここはどんな造り方をしたのだろう。中は生活の様子が分かるように展示されていて、見たところ普通の家だ。階段も普通と変わりはない。しっくいで塗り固められているので、様子がわからないが、ちゃんとした二階建てだった。
 それから集合場所の近くでお土産を買った。

★ホテル シェラ・シルバナ 423
 連泊。


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