8.8月12日(金) カターニャ、シラクーサ 晴れ
ホテル(0900)(1000)カターニャ(1115)(1230)昼食(1400)シラクーサ(1735)(1755)ホテル |
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8.1 カターニャ 1000〜1115
カターニャというのはシチリアで二番目に大きな町だ。レッチェと同じくここもバロック様式の建物の町なのだけれど、レッチェよりも整った町並みのような気がする。
それにしても暑い。暑いなんてものではない。湿気もたっぷりで、半端じゃない暑さだ。そんな中、今日も観光に出かける。駐車場へ着くともうメチャクチャに車が止まっていて、止めるのも大変だろうけど、出すのもままならないのではないかと思う。
○市場
丁度市場が開いているというので、まずそちらへ行った。すごいの一言に尽きるところだ。人の数も、店の数も、品揃いも。野菜や果物の数の多さはこれまでも目にしてきたが、さすがに周りを海に囲まれたこの島は魚介類の多いこと。昨日の夕食も美味しいはずだ。非常に活気がある。迷子にならないように気をつけながら歩いた。
○ドゥーモ広場
そこを抜けるとすぐに広場に出る。大聖堂や旧市庁舎、旧神学校などの建物に囲まれている。中央には、エトナ山の溶岩で作られた象を土台にしたオベリスクが建っていた。
それからしばらく自由時間。またもや添乗員さんについて町中散歩。バロック様式の建物を楽しむ。
○円形劇場
円形劇場はただいま修復中。驚いたことに住居に隣接している。ここも、既に人が住んでいるために全て発掘するのは難しいようだ。かなり保存状態も悪くなっているが、致し方あるまい。
8.2 シラクーサ 1230〜1735
シラクーサはギリシアの植民都市として発展しやがてローマに征服される。ということでやはりそれ関係の遺跡が多い。
○昼食 1230〜1400 マッシモ
昼食は遺跡入り口にあるレストラン。楽しい昼食であった。メニューよりもその人間関係だ。女主人とその夫か使用人かはたまた息子かと意見が分かれたが、マッシモという男性とのやりとりが非常に面白かったのだ。女主人はことあるごとに「マッシモ」と名を呼びつけて次々と用を言い渡す。マッシモは、といえばぶつぶつ言いながらもよく働く。まるで映画のワンシーンを見ているようだった。このマッシモという名前は耳から離れずずっと残った。
8.2.1 遺跡見学 1400〜1500
○祭壇
始めに、入り口の手前にあるヒエロン2世の祭壇を見た。多いときで1日に450頭もの牛が生贄として神に捧げられたという。逆に考えれば、それだけのササゲものを口にする人口があったということだろうか。
○ギリシア劇場
入り口を入ってまずギリシア劇場へ行った。とても大きな劇場で、良く残されているので、様子がとてもよくわかる。ただし、ここもローマが入ってきて改ざんしてしまったので両方混在型になっている。三脚を使っていたら注意されてしまった。一番上まで行くと、地中海の眺めも素晴らしかった。また、そこには、たくさんの岩穴があり、泉も湧いていたが、他の穴はキリスト教徒の墓なのだそうだ。
○石切場 ディオニソスの耳
石切場はそこから下へ下がったところにある。奴隷達が上から下へ掘っていったそうだ。働く環境はさぞ悪かったろうな。また、雨に濡れると石の質が落ちるというので強大な屋根を作ったというのには驚かされる。屋根を支える柱が倒れてしまったのがあったが、みんなそれを支えるようにして写真を撮るのだと聞いて、当然パチリ。
ディオニソスの耳という穴は、高さが23mもある大きなもの。よくもこんなに大きな穴になるまで掘り進んだものだと思う。音響が良くて、小さな声でも外まで聞こえてしまうというのでこの名が付いたらしい。何と言うことのない大きな穴なのだが、そのために一大観光穴となっている。
○円形闘技場
この円形競技場は、ローマの見せ物としての戦い場だ。ワニのいる池に架けられた橋で闘うなど、させられていた所だ。よく造ったと入れ物自体を楽しんでしまうが、当時は壮烈な戦いと血の現場だったのだ。
8.2.2 バスでオルティージャ島へ
バスに乗って川を渡り(橋が架かっている)オルティージャ島へ行った。こちらに旧市街が広がっている。
○アポロン神殿
始めに行ったアポロン神殿は町中にある。シチリアで一番古いドーリア式神殿だと言うが歴史が古い分だけ保存状態はよくない。その後キリスト教会、モスク、兵舎と次々にその時代にあった役目を果たしてきている。今では柱が残っている。
○アルキメデス広場
ここシラクーサはアルキメデスの生誕地だそうだ。敵が攻めてきたときに計算に夢中になっていて逃げ遅れ殺されたという。広場の中央にアルテミスの噴水があった。
○大聖堂
紀元前5世紀に造られた古い神殿の名残りのドーリア式柱が、この大聖堂の中にはある。ファサードの右側に目の神様聖ルチアがいる。手に目を持っているのですぐにわかるようになった。
○アレトゥーザの泉
アレトゥーザというのは、ギリシア神話の中の話から名付けられた泉。水が澄んでいてきれいな泉で、パピルスが自生している。このシラクーサもパピルスが名産品になっているのだそうだが、すでにエジプトで手に入れているので、今回は買わなかった。
★ホテル パレスホテル・ヘリオス
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