12.8月16日(火) モンレアーレ、パレルモ 快晴風強し 涼しい
ホテル(0830)(0900)モンレアーレ(1030)(1040)パレルモ 37℃ (1500) |
---|
12.1 モンレアーレ
駐車場から階段を上っていく。91段というが、最後の下り7段を含めてのことだからたいしたことはない。
○大聖堂
1174年にグリエル2世によって建てられた。内部は旧約聖書、新約聖書にちなんだモザイク画で壁全体が飾られている。アダムとイブやノアの箱船など知っている話の物を特に興味深く見た。正面にはキリストが手を広げているモザイク画がある。右から見ても左から見てもキリストの視線と合うように造られている。
全体が金ピカの感じで金と権力に物を言わせて造ったのが伺い知れる。すごい内部だ。
○ベネディクト修道院の中庭
228本の円柱が中庭の回りを囲んでいる。その円柱の上部には異なった模様とモザイクがはめ込まれている。1本1本が違った造りになっているのだから驚きだ。噴水もあったりして素敵な中庭になっている。
12.2 パレルモ
○サン・ジョバンニ・デリ・エレミティ教会 1040〜1120
1132年に建てられたアラブ・ノルマン様式の教会で、5つの赤い丸い屋根はシチリアでも此処だけだという。内部は積石が剥き出しの壁に囲まれており、半円形のドームになっている簡素なものでがらんとしている。中庭は13世紀の小回廊が残っているが、あまり手入れが行き届いておらず鬱蒼とした感じがした。ローマ神殿の跡にビザンチン教会として建てられ、アラブの時代にはモスクとなり、ノルマンの時代にはまた教会になった。
○州立考古学博物館 1130〜1230
徒歩で向かう。途中マッシモ劇場の前を通る。博物館の入り口は、ちょっと入り組んだところにあってわかりにくく、とても我々だけでは来ることはできないだろう。これはこの後の美術館の場合でも困ったのだが、どうして普通の民家のような造りなのだろうと思うが、町全体が博物館のような物なのだな。
1階入ってすぐのメドゥーサの大きなレリーフ、といっても一部だけだが、それが印象的だった。メドゥーサ関係でいけばもう一つ、「メドゥーサを殺すペルセウス」。表情が印象的だ。
○パラティーナ礼拝堂 1440〜1500
本当は午前中観光の予定だったのだが、そこに入るための行列が長かったので、後回しにしてこの時間になった。12世紀(1132〜1140)にノルマンの王ルジェーロ2世により建てられた、宮廷付属の礼拝堂。ノルマン王宮の2階に設けられている。
「聖ペテロと聖パウロを従えた玉座のキリスト」(玉座の上方)は14世紀のもの。内陣の上にある半球形の円蓋には、12世紀の「天使に囲まれた全知全能の神キリスト」が、その下には「ダヴィデ」「ソロモン」「ザカリア」「洗礼者ヨハネ」が、それぞれ描かれている。祭壇の背後は、側廊には「聖ペテロと聖パウロの物語」など、聖書の世界が鮮やかに描かれている。向かって右側には一面にモザイクがちりばめられた豪華な説教壇もある。
天井の木製スタラクタイト(鍾乳石飾り、蜂の巣状の幾何学模様)や床のコズマーテイ様式(イスラムとビザンチンの融合した様式)のアラビア模様のモザイクも見過ごせない。11世紀末のイスラムやビザンチン文化の影響を今に伝える独特なものだ。
○自由時間
ここで解散。以後自由時間となる。我々はまず荷物を置くためにホテルへ戻る。少し休憩の後、美術館へ行くことにした。
地図を見ると海沿いに行けば簡単に着くはずだったのだが・・・
公園まではスムーズに行くことができた。が、この公園、出入口が一つしかなく、そこを通り抜けようとした我々は無駄な時間を使ってしまった。そこからが大変だった。地図でいうとすぐ近くまで来ているはずなのだが入り口が見つからない。こっちかな?とぐるぐる回ってみたがわからず、どんどん離れていく気がしたので近くの事務所へ入って教えてもらう。元へ戻るような道順でさっき迷ったところへ着いてしまった。そこでまた近くの人に聞いてやっとたどり着いたが、本当にこれが美術館?と思えるような建物、入り口だった。
そこで、「地球の歩き方」に出ていた作品3つを探しながら見て歩いた。別コースできていた添乗員さんやほかの人とも一緒になった。
帰りは迷うことなく30分ほど歩いて戻ることができた。
○夕食
夕食は自由夕食だったが、我々は添乗員さんと一緒にシーフードレストランへ行った。我々の他に2人。計5人の夕食となった。テーブルは歩道上にある。こういう形態は面白い。道路を我がものにしてしまうのだから。ただし料理は絶品。路上だからといっていい加減なレストランではない。一流の趣がある。ワインを2本飲んで大満足。
★ホテル パレルモ PRESIDENT(プレジデント) 105
連泊。
表紙 8/5 8/6 8/7 8/8 8/9 8/10 8/11 8/12 8/13 8/14 8/15 8/16 8/17 8/18 表紙